教えてKazukoさん ~ブーケ作る編~

パリに訪れたことのある方なら、一度は現地のマルシェやあちこちの通りで花屋さんを見かけたことがあるのではないでしょうか?
パリの花屋さんに並ぶ繊細な色合い、ふんわりとしたかたちのブーケ。
あのようなアレンジメントは、「パリスタイル」というフラワーアレンジメントのジャンルの一つです。

どのような経緯であのスタイルに至ったの?
KOLMEのフラワーアーティスト・Kazukoに「ブーケをなぜ束ねるのか?」という素朴なギモンを投げてみました。

目次

Q1 よく500円ぐらいでミニブーケが売られているのに、どうして自分で束ねるの?

街のあちこちで500円で買えるので、便利だしそれでいい気がするのですが…。

500円ブーケの理由

お花屋さんで売られている500円位のミニブーケは状態や持ちにムラがあります。
なぜなら、
・花が開きすぎ
・仕入れから時間が経っている
・切り落とされた枝や葉
など、事情がある花材が使われていることが多いからなんですね。

買った当日だけ楽めればOKであれば、お手軽でおすすめです。

2〜3日、もしくは季節によって1〜2週間くらい花を飾りたいのであれば、同じ金額で切り花を購入されてみてはいかがでしょうか?
お花に触れる・見て束ねることで、出来合いのブーケを花瓶に生けるよりも、お花と密度の濃いコニュニケーションがはかれますよ。

便利さを求めるのか?
手間をかけて育む時間を求めるのか?
ミニブーケやお花を選ぶ参考にしてくださいね。

kazuko

お肉に例えると、ミニブーケは「ひき肉」で切り花は「かたまり肉」。
かたまりをそのまま焼いてステーキにしたり、薄く切ってしゃぶしゃぶにしたり、余った切り身をスープの旨味に使うことも出来ますね。
お花も同じ♪

Q2 ブーケを束ねられるとどんな良いことがあるの?

ブーケってお店で売られているものという意識が強くて、自分で束ねることの何が面白いのか掴み所がありません。

自身で束ねたブーケは、世界にただ一つのアート作品

頭の中でふと湧き上がったインスピレーションを、命あるお花を使って思うままにブーケで表現する…。
これって、とってもアナログな行為ですよね。

コンクリートやガラスでできた建物や、電子機器に代表されるテクノロジーに囲まれて、土や森、海といった自然からだいぶ離れて暮らしていると、季節を感じる繊細な感覚が鈍ってしまいませんか?
すると、いつも同じ毎日を繰り返しているような行き詰まりに陥りやすくなります。

ブーケを束ねることで、花の鮮やかな色や柔らかな触り心地、やさしい香りから心地よい刺激を受けて、季節や自然への意識を呼び戻すことができますよ。

しかもそのアートは実用的!

急なお呼ばれの際に庭先の植物を束ねるだけで、どこにもないオリジナルなブーケを手土産にすることができます。四季折々の風情と相手への想いやりを込めて自ら束ねたブーケは、差し上げる方に深い余韻を残すことでしょう。

kazuko

ブーケは出来上がったものを愛でるだけでなく、作る行為にも美しさと学びと癒しが溢れているのよ。
まさに「Art De Vivre(アール・ド・ヴィーヴル)」!!

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Q8 ブーケを束ねるにはそれ専用の花じゃないとダメ?スーパーの切り花でもできるの?

私の家の近くにはお花屋さんがありません。
庭もないし、室内に観葉植物もないし…。
お花が売っている場所はスーパーだけです。

スーパーの切り花でも問題ナシ!

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ブーケ用のお花に特別なものは必要ありません。
どんなお花でもブーケは束ねられますよ。
もちろんスーパーの切り花も立派なブーケになります!
お花の扱い方、色と形のバランスの取り方を知っておくと、出来上がりが格段にシックになります。

kazuko

毎日の食材と一緒にお花を買う。
な〜んて、パリのマルシェにいるみたい♪

Q3 一人でパリスタイルのブーケを作ってみたけど、上手にできませんでした。どうして?

自己流で束ねてみましたが、あのふんわりした緩さや複雑な表情がないというか、シックに決まりませんでした。

「無造作」を支える「基本と原則」

パリスタイルのブーケには野に咲く花をそのまま摘んで束ねただけのような自然さがあり、見よう見まねで簡単に作れる印象が濃いかもしれません。

しかし、自由に飛び出てしまったように見える枝の先端まで全て基本と原則に沿って作られれいます。

野に咲く花も地面がなければ開きませんよね。
ブーケも同様に、土台があって自由が生きてくるんですよ。

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「素顔」と「素顔っぽい」は似て非なるもの

お化粧の世界に例えるとわかりやすいかもしれません。
ありのまま・あるがままの素顔が見よう見まねで作られたブーケ、顔のパーツや骨格、肌の状態を緻密に計算して施されるナチュラルメイクがパリスタイルのブーケ。
自然さという一言でも、両者の違いは歴然ですね。

kazuko

たかがブーケ、されどブーケ。
エスプリのあるブーケには知恵と知性が必要!
KOLMEのパリスタイルの基本と原則を一度理解すれば、どなたでも簡単にブーケを束ねられるようになりますよ。


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この記事を書いた人

東京都世田谷区にあるパリスタイルフラワースクール、KOLME(コルメ)です。遊び心と知性にあふれ、「好き」を軸に新しい世界に足を踏み入れようとする女性達に向けたフラワーレッスンや、花仕事を始めるお手伝いををしています。
インスピレーションを得られる場所、新しい価値観に触れられる場所、自分の好きな自分になれる場所、になれたらと心より願っています。

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