ブーケ作りのスキルアップと作品の幅を広げることを目的としたクリエーションコースレッスンは、作品テーマに合った花材を選ぶところから学びます。
好きなスタイルを追求するのも良いし、自分の枠を超えて新しいスタイルに挑戦するのもOKな自由度の高いレッスンです。
今回はクリエーションコースレッスンのレポートと共に、ブーケ作りの秘密・イメージをブーケにする工程もお伝えしていきます。
私もレギュラーレッスンで、生徒さんにお作りいただく作品も同じ様に組み立てています。参考にしていただけると嬉しいです。
自由度の高いブーケ作り
クリエーションクラスでは、自分で決めたテーマを元にブーケを作っていきます。
テーマに制限はないので、その時に気になったことなど何でも構いません。
今回生徒さんが取り上げたのは、ウクライナの平和を願い、ウクライナカラーの青と黄色の花材を使う。
自然の中のせせらぎや土っぽい匂いといった、ナチュラルな感じを多品種の花材で出す。というところからブーケを作っていきました。
ブーケ作りのゴールは、決めたテーマを作品することです。
生徒さん主体で、私はあくまでもサポート役。
ブーケを束ね終わってOKを出すのも生徒さんご自身です。
テーマに始まりテーマで終わる。
それがクリエーションクラスで最も大切にしていることです。。
イメージをブーケにする2つの工程
ブーケはイメージを元に作品づくりをしていきます。
ポイントは以下の二つです。
1、頭の中のイメージを花で再現する
2、作品にストーリーを持たせる
それぞれ具体的に説明していきます。
1、頭の中のイメージを花で再現する
つまり構想を考えて花材を選ぶ作業のことです。
実際にやってみましょう。
まず、テーマを決める第一段階で、私は好きな宝塚の舞台シーンや衣装を取り上げます。テーマは食べ物、場所、もの、何でもOKです。
テーマが決まったら次に、衣装の場合は何色が使われているか?
衣装から連想するワードは?
ダンディー、クール、ハード、ダーク、メタリック、フェザーなど
イメージに近い花材を当てはめていきます。
王子様が出てくるシーンをテーマにする場合は、王子様はどんな花にする?など、想像力をフルに働かせて舞台を花に置き換えていきます。
以上が構想を考えて花材を選ぶ作業です。
絵を描く感覚と似ているかもしれません。
絵の具が花で、真っ白なキャンバスはブーケを握る手かな。
2、作品にストーリーを持たせる
ここからは制作に入ります。
仕上がりイメージは頭の中にあるので、それを実際に形にする際はストーリーを思い描きながら進めていきます。
ネトワイエ(花材の下処理)する時は、花材一つ一つをオーデションして配役を決めます。
この辺から妄想が炸裂して違う世界にワープしていますね。
配役が決まったら後は皆(花材)で演じてもらうだけ。
制作時の私は舞台監督さながらです。
ブーケ作りは自分ワールドに浸ったもの勝ち。
このように、自分ワールドに花とどっぷり浸かりながら束ねていくと、自分もブーケの一部になったような不思議な感覚になることがあります。
その時はかなり満足度の高い作品になります。
皆さまにもぜひ、その感覚を味わっていただきたいです。
クリエーションコースレッスンでは、あなたの頭の中の「あの感じ!」を花で形にする練習をしています。
それは人生にも置き換えることができるので、自分の奥底からくる「こうしたい」の声を聞いて、それを実現させていってくださいね。
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