はじめに
すこしだけ自己紹介を。現在30代、2歳になる娘の母でもあります。
2020年の夏にKOLMEディプロマコースをスタートして、ちょうど先日、1年のプログラムを終了しました。
今回のエッセイでは、この1年のことを駆け足ながら振り返ってみたいと思います。
きっかけ
ちょうど一年前、わたしは育児休業の真只中で、
忙しなかったサラリーマンの日々からすこし離れ
これからの人生について、ゆっくり考えている時期でした。
育休後はどうする?
キャリア復帰してまた忙しい日々に逆戻り…?
でも、人生100年時代、パラレルキャリアなどいろんな選択広がるのかも。
それに
仕事だけじゃない。それ以外にも楽しみ持っていたい。
あたらしい趣味を見つけてみる?
なにか特技あったかな?
…私のすきなことって..?
そんな風に思いをめぐらせていたとき、
出会うことになったのがパリスタイルフラワーという世界、
そしてKOLMEの和子先生、道子さんです。
KOLMEブーケのナチュラルな雰囲気は、花・植物が喜んでいるように思えたこと。
フラワースクールでありながら、まるで芸術大学のように生徒それぞれのクリエイティビティや自由を尊重してもらえるようなコンセプトを心地良く思ったこと。
それに、性格は正反対とおっしゃるお二人のケミストリーを魅力的に感じたことや
“KOLMEに入ったら…何かおもしろいことできる気がしますよ”と言って頂いた日の、明るい笑い声と追風を好ましく感じたこと。
それで一念発起、えいっ。とディプロマコースをスタートすることになります。
ちなみにこの時点で私のお花経験はゼロ。
無謀にも、お花が好き&自分の好きを知りたい、という思いだけで、いきなり、ディプロマに飛び込んだわけです。笑
それから、1年間で、様々な貴重な経験をさせていただきました。
今回のエッセイでは、私がディプロマコースをスタートする前に、
KOLMEでお花をすることについて気になっていたことをいくつかを選んで
1年後、実際にどう思うかについて書いてみたいと思います。
KOLMEのディプロマコースに限らず、これから何かに挑戦することを考えている方にも
共通する内容があるかもしれません。ご参考になることがあればと思いながら。
ブーケ技術のこと〜花初心者がいきなりディプロマに入学、ブーケの変遷!
まずは、お花のことから。ブーケ技術の進歩のこと。
1年前と1年後のブーケ、恥ずかしながら並べてみます!
一年前(1枚目)
はじめてKOLMEアトリエへお邪魔した日。
アトリエに入ると、目の前に様々なオシャレなお花が並び、ここは秘密の花園〜!と夢ごこちでした。
ところが、
実際束ね始めると、パリスタイル特有の豊富すぎる花量と花種を束ねるのに一杯いっぱい。
最後まで終えられたときには、クタクタの状態です。
デザイン・バランスにこだわる、作品にストーリーを持たせる…なんて余裕は一ミリたりともありません。笑
ささやかながら、自分への1年アニバーサリーに束ねたブーケです。
夜空に舞い散る夏花火をイメージしてみました。
レッスンでいただいたエッセンス、すこしでも映し出されているといいのですが。
少しでも変われているとしたら、和子先生にブーケの基本をゼロから諦めず叩き込んでいただいたこと、
ディプロマ生の創作活動を身近に感じ続けた時間、そのおかげ以外のなにものでもありません。
一年はあっという間の時間ですが、ブーケは確実に変わっていきます!
母として〜ママだからこそお花をはじめたい
ブーケ制作以外のことにもいくつか。
お花を初めたきっかけのひとつ、娘のことです。
ディプロマのドアを叩いたのが、長女が1歳3ヶ月のときです。
育児の合間には、これからどんなお母さんになりたいかな、なんて考えることもありました。
その中で、娘の記憶の中にママが何かを楽しんでいる姿を残してあげたいな、と思ったんですよね。
お花はその一つです。
今、娘は2歳になりましたが、私が日頃お花に触れるのを見て、好ましく思ってくれているよう。
そして彼女自身もお花に親しんでくれるようにもなりました。
お花を持って家に帰れば、“おはな〜?”と、寄ってきて、つーんつん、な〜でなで。
どこかへ出かける準備をすると、“ママ、おはな〜?いってらっしゃーい!”と声をかけてくれることも。
保育園の帰り道には
“あかのおはなー こっちはおれんぢぃだよ〜!かわいぃねぇ〜♪ ”
と、教えてくれるようにも。
“おはな”は、今となっては小さな娘とのおしゃべりの種。
大人になって彼女が幼少期を振り返ったとき、
子供の頃の原風景に“母とお花”が思い浮かんでくれるといいな、とほんのり願っています。
奥さんとして〜自分のすきなこと、おもいっきり楽しんでいいもの?
もうひとつのブーケ制作以外のこと、家族関係。
ディプロマコースに通おうか、迷い始めていた時のこと。
胸の内にはこんな思いがありました。
“お花にはすごく興味がある、でも…”
”でも…”の後って、あれこれあるものですよね、一歩踏み出しきれないときって。
私の場合はこうでした。
“1歳の娘がいて、育児も始まったばかり。
家事だって一杯いっぱいだけど、その上好きなことをはじめていいのかな..”
でも、1年を振り返ると、私のレッスンスタートは家族にとっての良い効果も見つけられた気がします。
まずは夫とのこと。
受講を迷っていた時、きっと戸惑ってしまうかな…と、夫に自信なく打ち明けてみたとき
彼が口にしたのはこんなことでした。
“お花?
いいと思うよ。趣味は一生ものだから持ってた方がいいしね◎
育休の間に、子育て以外にこれした、っていうのがあった方がいいじゃない。
月に一回でしょ。留守番もなんとかなるよー”
まさかの二つ返事。こちらとしては拍子抜けするほどでした。
でも、悩める時の家族の後押しは心強いもので、
彼は私を応援してくれる存在だったと、と思いがけず思い出すことができた瞬間でした。
今でも、折に触れては思い出し、頼りに感じています。
それから、家族のこと。
お花をはじめることが決まると
今度は義姉が毎月のレッスン日に娘と遊びにきてくれることになりました。
大好きなお義姉さんと1日中遊んでもらえるようになり、娘も大よろこび!
レッスン後の夕飯時には、義姉と家族で食卓を囲みつつ義母にLINE電話も恒例に。
お互いの近況報告、今日束ねたブーケの話も聞いてもらったり。
なかなか帰省もできずにいたので、毎月のレッスン日はさながら家族イベントのようになっていきました。
1年前は、家族に迷惑をかけて自分の好きなことなんて…と後ろめたくも思っていましたが、
好きなことの先にあったのは、家族の快い応援と、一緒に楽しんでくれる風景。
後ろめたくても、誰かに思いは伝えてみるものかもしれません。
その先には、想定外の好反応や展開もあるのかも。
ブーケ(アート)思考 〜アタマでっかちのわたしを、優しく和らげてくれたお花
最後は、お花を通じて学んだ、ものごとへの向き合い方について。
レッスン中に、和子先生に幾度となく指摘を受けたポイントがあります。
“頭で考えないで、フィーリングで束ねてください”
このお言葉の真意を理解するのが、むずかしくって、むずかしくって…….!
KOLMEでは常々感性を生かすことを大事とされています。
…と言われても、
芸術家などでなければ、普段、感性をいかせているかどうかって、なかなか意識することありませんよね。
実際、感性を上手に使える人と、そうでない人がいるよう。
私自身は、どうやら感性不器用、反対にだいぶ理屈っぽいタイプと判明しました。
(実は、芸術肌だと思い込んでレッスンスタートしていたので、笑ってしまいます〜笑)
感性を磨いてこられた和子先生と1年ご一緒して、ようやく気づくことができました。
“理由はいらない。ただただ素敵を感じる”それが感性スイッチ。
スイッチを入れると、道ゆく花々やおいしいお食事、ちょっとした文章に触れるときも、感動が増えること。
感性をオンにすると、反対に思考は休められ、身体もくつろげる。心身のバランスも改善。
世に言う“お花の癒しの効果”でしょうか、感性チャンネルを通じてKOLMEのお花たちにはたっぷりおしえてもらいました。
理屈だけじゃなく、感性の両方のアンテナを使って、バランスよく世界を捉えること、体を使うこと。
これも1年で学んだ大切なものの一つです。
おわりに
1年のbefore afterを急ぎ足ながらピックアップさせていただきました。
今回書くことができたのはエピソードのほんの一部で
他にも、印象深かったこと、葛藤や迷い、モチベーションが落ちるような時期も経験しています。
この1年はそんなアップダウンあっての充実でした。
もし
読んでくださっている方にディプロマコースへの参加を迷われている方がいたら
和子先生や道子さんにとことん相談に乗っていただいたり、
あるいは、ディプロマ生の経験談をくわしくお聞きになってもいいかもしれません。
せっかく思いが芽吹いたタイミングです、気持ちよくご自身にGOサインできますように、願っています。
最後に、ディプロマの1年を通じて最も心に残っていることを。
“自分の一念発起と挑戦は、日に日に周りの景色を良く変えていくということ”
(素晴らしい過程は結果に勝る。旅と一緒。)
そして
“一人での挑戦より何倍も仲間との挑戦は楽しい”
そう記しておきたいと思います。
文章:Hanako
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