ブーケ作りの基本:下処理(ネトワイエ)の大切さ

ブーケ作りは、花を束ねることから始まるのではなく、「どんなブーケを作るのか」というイメージを持つことから始まります。

どの花を主役にするのか。
どんな雰囲気にするのか。
どんな形に仕上げるのか。

このイメージを形にするために、花材を整え、扱いやすくするプロセスが 下処理(ネトワイエ) です。
花一輪一輪の美しさを引き出すために欠かせない、ブーケ作りの基本 についてお話しします。

目次

下処理(ネトワイエ)とは?なぜ必要なのか

「ネトワイエ(nettoyer)」は、フランス語で「掃除する」「清潔にする」という意味。
フラワーデザインでは、花材の余分な部分を整理し、ブーケに適した状態に整えること を指します。

例えば

  • 不要な葉を取り除く(持ちやすくする・雑味のないデザインにするため)
  • 小枝を切り落とす(茎をすっきりさせ、束ねやすくする)
  • 花材の長さを調整する(束ねやすくする、バランスを整えデザインに合う形にする)

この作業を行うことで、花が美しく見えるだけでなく、ブーケの仕上がりが格段に変わります。

下処理のポイント|デザインによって異なるアプローチ

下処理は単なる作業ではなく、「この花をどう見せるか」 という視点が重要です。
同じ花材でも、作るブーケのスタイルによって、適切な下処理の方法が変わります。

ブーケロン(丸いアウトラインを描くブーケ)

・ 茎を持ちやすくするために、下の葉をしっかり取り除く
・ブーケの軸の茎が揃うように、不要な小枝を落とす
・ 余計なボリュームを削ぎ、丸いアウトラインを作る

シャンペトルブーケ(ナチュラルな動きを活かすブーケ)

・自然な雰囲気を出すために、適度に葉を残す
・ 花の動きを活かすために、小枝はそのままにすることも
・ 風に揺れるような軽やかさを出すために、あえて不均一な形を残す

このように、ブーケのデザインを意識しながら下処理をすることで、花の魅力を最大限に引き出すことができます。

特訓レッスンで見直す「下処理」の重要性

普段のレッスンでも花材の下処理は行いますが、2月・3月のブーケ特訓では、より意識的にこのプロセスを学びます。

初心者の方へ
「下処理って何をすればいいの?」と迷うことがあるかもしれません。
正しい下処理を学ぶことで、ブーケ作りがスムーズになり、仕上がりの美しさが格段に変わります。

経験者・プロの方へ
「いつも何気なくやっている下処理、これで大丈夫かしら?」
特訓では、自分のクセを見直し、より洗練されたブーケ作りの基礎を磨くことができます。

何気なく行っている下処理も、意識して学ぶことで、新たな視点が生まれるはずです。

まとめ|下処理は美しいブーケを作るための大切な準備

ブーケ作りはイメージから始まる → そのイメージを形にするために、適切な下処理が必要
ネトワイエ(花材の下処理)を行うことで、ブーケの仕上がりが美しくなる
デザインによって下処理の方法は変わる(ブーケロンとシャンペトルブーケの違い)
特訓では、下処理を改めて見直し、より完成度の高いブーケ作りを目指せる

ブーケ作りの基礎を見直し、より洗練された技術を身につける時間を、特訓レッスンで体験してみませんか?

2月・3月のブーケ特訓レッスン詳細はこちらブーケ作りの本質を深める2月と3月:技術を磨く特訓


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この記事を書いた人

KOLME姉。東京都出身。幼い頃より日本舞踊から茶道、華道を習い、日本の伝統美に触れる元・三味線奏者のパリスタイルフラワーアーティスト。責任感が強く面倒見の良い親分気質、思い立ったら即行動の情熱家。好きなものは、美容・宝塚・JALマイル計算。

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