生花を切るときにどのような花切りはさみを使っていますか?
お家にあるキッチンばさみや紙切りばさみですか?
ちょちょちょちょっと待ってくださ〜い。
キッチンばさみや紙切りはさみは花切りはさみよりも刃が厚くできています。
厚い刃で茎を切ると、茎の中の「道管」と呼ばれる水の通り道が圧力で潰れるんですね。
その結果、水の吸い上げが悪くなり、花持ちが悪くなってしまうんです。
花切りはさみを使うと簡単に茎をスパッと切れますので、初心者さんこそ揃えておくと安心ですよ。
とはいえ、花切りはさみを手に入れようにも種類がいろいろあって迷ってしまいますよね。
そこで今回はKOLMEがレッスンで使っている花切りはさみをご紹介します。
あわせて、太い枝や茎を切る時に使う枝切りバサミとフローリストナイフもご紹介します。
あなたがこれから花切りはさみを選ぶときの参考になれたら嬉しいです。
花切りはさみ
花切りはさみは、茎を切る、枝を切り分ける、トゲを切り取るときに使う花専用のはさみです。
刃の長さはだいたい5cmほどで、一般的な紙切りはさみよりも短めです。
花ばさみとも呼ばれます。
素材は鋼、ステンレス、セラミックなどがあります。
KOLMEでは鋼製のものを2種類使用しています。
1.刃から持ち手まで全体が鋼でできたタイプ
カモシタ
植木ハサミ佐助型200mm青紙銅
ここがイイ
・力を込めなくても鋭く切れる
・細い茎を切りやすい尖った刃先
・研ぎ直し、軸のネジ締めなど、メンテナンスができる
2.刃にフッ素加工が施されたタイプ
坂源
ハンドクリエーションF170
ここがイイ
・グリップに厚みがあるので、持ちやすい
・くぼみに人差し指を添えると、太い枝を切るときに力を入れやすくなる
・フッ素加工で刃が錆びにくい
枝切りばさみ
枝切りばさみは、太い茎や枝ものを切るときに使うはさみです。
花切りはさみよりも全体的にずっしりとした作りで、刃に厚みがあります。
素材は主に鋼、ステンレスです。
使用中の枝切りばさみ
KOLMEはステンレス製の枝切りばさみを使っています
アルス
130DX ミニチョキデラックス
ここがイイ
・女性の手になじむほどよい大きさ
・グリップが厚く、太い木を切る時に力を込めても手が痛くなりにくい
・安全ストッパーがついているので、刃を閉じた状態で収納できる
フローリストナイフ
フローリストナイフとは、バラのトゲを取る、茎を斜めに鋭く切るときに使うナイフです。
バラやスノーボールなどの水揚げを良くするために、茎の断面を大きく切りたいときにも使いますよ。
刃の形状がまっすぐなストレートタイプ、刃の先端が曲がったカーブタイプがあります。
どちらが良いかは使う人によりますね。
素材は主に鋼、ステンレスです。
使用中のフローリストナイフ
ストレートタイプ、ステンレス製のものを使っています。
ヴィクトリノックス
フローリストナイフ ストレート (直刃)
ここがイイ
・切れ味がよい。
・刃を折り畳めるので、コンパクトかつ安全に収納できる。
・ネットで入手しやすく、お値段も手頃。
花切りはさみを使うときの注意
花以外のものを切らない。
両端にワイヤーが通してあるリボン、ワイヤー、紙(特にダンボール)など、花以外のものを切ると、刃がこぼれて切れ味が悪くなります。
刃を清潔に保つ
茎を切った直後のはさみの刃には、茎の水分や樹液、ヤニ、バクテリアなどが付着しています。
そのまま使い続けると、他の花材にも悪い影響が出てしまうんです。
使い終わった刃はすぐに布で拭き取り、よく乾燥させましょう。
花切りはさみでお花に快適ライフを
以上、KOLMEがレッスンで使っている花切りはさみをご紹介しました。
専用の道具は使うほどに愛着が湧いてきますし、もっとお花を大事にしたいというモチベーションも上がりますよ。
花切りはさみでお花もあなたもハッピーなお花ライフを過ごせますように。