洋の東西・過去も未来も問わず、あらゆるカルチャーが交差する都市、東京。
「TOKYO花さんぽ」では、東京都内の庭園、装花の美しいホテルや美術館、花屋さんなど「東京の花の風景」をめぐり、パリスタイルフラワーアレンジメントのイマジネーションを深めていきます。
今回はレギュラーコースの生徒さんお2人とKazuko、Michikoの4名で東京駅周辺のホテルをめぐりました。
歴史のあるホテル、世界的チェーンのホテルなど、個性豊かな高級ホテルのロビーには、どのように花が飾られているのでしょう?
前編ではパレスホテル東京、アマン東京、シャングリ・ラ ホテル東京の装花をお届けします。
後編はこちら
>>東京ど真ん中 ホテルの花デコレーションめぐり 後編
レンガがレトロな東京駅・丸の内口からスタート!
パレスホテル東京
1961年開業の「パレスホテル」が、2012年に生まれ変わったのがこの「パレスホテル東京」。
目の前が皇居という立地から、パワースポットと密かに呼ばれています。
1階 エントランス
結婚式やパーティーの会場としても絶大な人気を誇るパレスホテル東京のエントランスは、ガラス張りで外の光がたっぷり入る明るい空間。
何人かで集合写真を撮りたいとき、こんなふうに華やかな装花があると「映える」写真が撮れるんですよね。
装花はパリの大御所フローリスト「Christian Tortu(クリスチャン・トルチュ)」の手によるもの。
この日は赤がテーマカラーでした。
ホテル地下1階にはトルチュのブティックがあります。
こんなに茎を長〜く使えるのも、天井が高いからですね。
高い天井、いいな〜。
レセプション
ロビーのとなり、チェックインを受け付けているレセプションエリアで盆栽を発見。
海外のゲストはこの盆栽を見て「日本に来たな〜」って実感するんでしょうね。
レセプションにもロビーと同様の投げ入れが。
B1F Christian Tortu(クリスチャン・トルチュ)ブティック
地下1階のホテルアーケードにあるブティック。
は東京メトロ大手町駅に直結。
なんてことない枝や落ち葉も絵になりますね〜。
正方形の真ん中が円になった花器はクリスチャン・トルチュを象徴するデザインです。
ガラス、陶器、材質違い、色違いなどいくつものバリエーションが発表されています。
ロビーで見かけた花材も揃っています。
エキゾチックで高級感のあるバンダ(青紫のラン)がたっぷり。
【パレスホテル東京】
住所
東京都千代田区丸の内1丁目1−1
ウェブサイト
https://www.palacehoteltokyo.com/
アマン東京
パレスホテルから東京駅方面に3分ほど歩くと、ビルの谷間にちょっとした雑木林が出現します。
ここは「大手町タワー」という高層ビルの一角。
ビルの33階へワープしますよ〜。
33階 レセプション
エレベーターを降りると飛び込んでくるのは、大きな投げ入れと東京の景色(白飛びしてしまいました)。
アマンリゾーツは”東南アジアを中心に欧米や中国などで、部屋数を抑えた贅沢で小規模なリゾートを展開しているホテルチェーン by wikipedia”。
アマンのホテルはアクセスが不便でも、その土地の歴史や文化が感じられる秘境のような場所が選ばれてきましたが、2014年にオープンしたアマン東京は、都会のど真ん中でもリゾートを味わえる「都市型ホテル」のグルーブ第一号なんだそうです。
木、和紙、石が使われた建物と調度品は日本人には馴染みやすい雰囲気ですよね。
下の部分はバラの実、上の部分はひゅるひゅるの枝(名前忘れました)の二層構造。
花器の下、ぴかぴかに磨き上げられた漆の板のような台座は水が張られています。
ラウンジのテーブルにはバスケットを使ったランの投げ入れ。
日本っぽくもあり、東南アジアっぽくもあり。
さりげない緑の葉っぱの背景は茶碗。
「アマン」とはサンスクリット語で「平和」の意味。
たしかに、静けさや落ち着きを感じるいい空間でしたよ〜。
【アマン東京】
住所
東京都千代田区大手町1丁目5−6 大手町タワー
ウェブサイト
https://www.aman.com/ja-jp/resorts/aman-tokyo
シャングリ・ラ ホテル東京
香港発のラグジュアリーホテルチェーン・シャングリ・ラ ホテル&リゾーツの日本初のホテルです。
1階エレベーターホールで発見したのがこちらの投げ入れ。
大きな葉っぱの先端をちぎってギザギザにした面白い演出ですね。
28階 レセプション
エレベーターの正面には栗のアレンジメントが。
全体的に中華テイストが濃いめです。
28階 ザ・ロビーラウンジ
レセプションのお向かいの「ザ・ロビーランウンジ」からは八重洲方面の景色が眺められます。
こちらではマレーシア料理がいただけるそうです。珍しいですね〜。
花はオンシジュームで統一。
夜景も素敵なんだろうな〜。
【シャングリ・ラ ホテル東京】
住所
東京都千代田区丸の内1丁目8−3 丸の内トラストタワ 本館
思ったほど花、飾ってない!?
ホテルの装花というと一軒目のパレスホテル東京のように、色とりどりの生花がエントランスの中心を担う華やかな装花を想像してましが、実際のところはパレスホテル東京タイプは少数で、控えめに空間に馴染む装花が多めでした。
最近オープンしたホテルはビルの上部階がホテルになっているため、ビルの限られたスペースでは、大きな装花の場所を確保するのが難しいという事情もあるのかな〜なんて想像してしまいました。
限られた空間で花を飾る…これは住宅にも共通するテーマかも!
東京ど真ん中 ホテルの花デコレーションめぐり 後編 に続きます。
KOLMEの考えるパリスタイルフラワーアレンジメントとは、このようなスタイルです。
まずはトライアルレッスンでKOLMEの世界観を体験してくださいね。