2021年9月11日に開催された「ボール型の吊り下げタイプのリース」ワークショップのレポートをお届けします。
本イベントは、KOLMEディプロマコースレッスンの受講生・Junkoさんが将来自分で花を仕事にする第一歩として、企画から運営まで全てを一人で手掛けました。
秋がぎっしりと詰まったボールリース作りの模様を写真とともに振り返ります。
「ボール型の吊り下げタイプのリース」を作ろう!
講師を務めるJunkoさんは、2020年10月からKOLMEのディプロマコースレッスンでパリスタイルフラワーアレンジメントと自分スタイルの花仕事づくりについて学んでいます。
豊富なフラワーアレンジメントの経験をお持ちで、生花以外にドライフラワーやプリザーブドフラワーも器用に使いこなすテクニシャン。
お花に慣れていない方にも気軽に創作の醍醐味を味わっていただけるようにと、プリザーブドフラワーとドライフラワーを使った珍しいボール型のリースを今回のワークショップに選ばれました。
天井から吊り下げたところ。
カラフルな惑星が浮いているような。
花の種類ごとに仕分けされたリースの材料。
紙袋のラッピングをはじめ、お皿や英字新聞などの空間づくりにもJunkoさんのセンスが光ります。
材料と工程の説明に続き、作業開始です。
最初の工程ではプリザーブドフラワーのアジサイにワイヤーを巻き付けます。
茎が折れないよう、強すぎず弱すぎずの力加減を探りつつ……。
リース台に着手
「サハラ」と呼ばれるボール型のリース土台に、ワイヤーを巻き終わったアジサイを刺していきます。
土台にワイヤーを刺すと、「サクッ」というスナック菓子のような音が。
「美味しそう」とお腹の声が漏れていました。
表面があらかたアジサイで埋まったら、他の花材を追加していきます。
Junkoさんによると、濃い色、サイズの大きい花材はボールの下の方に配置すると全体のグラデーションが落ち着くそうです。
生花のレッスンではお目にかからないグルーガンもスタンバイ。
グルーが指につかないように、気をつけて……、
リースに直行!
グルーで花材を接着するときのポイントは、
・グルーをつける前に、花材の着地点を決めること。
・リースにつけたらすぐに手を離さずに3秒じっと花を押さえること。
なのだそうです。
間もなくリース完成
花材の残りが少なくなってきたら、実や葉っぱでニュアンスをつけていきます。
なんの変哲もないこちらのグリーンですが、
くるくるしたカールがリースの輪郭に立体感をつけてくれるという、見事な仕事ぶり。
ボール型リース完成!
約1時間半後、ついに完成です。
リーススタンドに下げると売り物みたいですね。
繊細なリースを優しく包んでお持ち帰りいただきました。
プリザーブドフラワーとドライフラワーの作品をご自宅で飾る上で気になるのが「色あせ」ですよね。
最近は染色技術が向上して鮮やかさが長持ちするようになりました。
とはいえ、直射日光は大敵。
そして意外とあなどれないのが湿度です。
湿気の高いところに置くと退色が早まるので、注意が必要なのだそうです。
日陰で風通しの良いところに飾るのがベストなんですね。
技術より知識より、リラックス
明るく朗らかなキャラクターでレッスンのムードメーカー的な存在のJunkoさん。
ワークショップでも、初対面どうしのご参加者様の心が和む空気を自然と作られていました。
素敵な作品を作るためには技術や知識が必要だと思いがちですが、それらは必要不可欠な要素ではなく、まずは作り手がリラックスすることが一番大事なんですね。
リラックスできれば楽しくのびのびと創作できますし、そうして出来上がった作品にはいい気分が詰まっているんですね。
教える時間が長くなればなるほど忘れてしまう「相手への思いやり」が溢れるJunkoさんのワークショップでした。
ご参加の皆さま、Junkoさん、ありがとうございました。
Junkoさんのインスタグラムもぜひご覧くださいね。