売る?教える?これから花の副業をはじめたい人こそ「フラワー教室」がおすすめな7 つの理由

パリスタイルフラワー教室開業 ビジネスの仕組み作りとweb集客で売れるスクールへ 東京 世田谷 羽根木 KOLME(コルメ)2022年2月レギュラーコースレッスンレポート

大好きな花で副業を始めたいなあ」
「花屋さんのアルバイトもいいけど、せっかくなら自分でゼロから花の仕事を立ち上げてみたいな」
「でも、どんな仕事が自分に向いているのだろう?」

こんなお悩みをお持ちではありませんか?

花に関わる仕事は、大きく「販売業」と「教室業」の2つに分けられます。

販売業はブーケやアレンジメントなど「モノを売る」仕事や、結婚式の装花やレストランの生け込みなどの「サービスを売る」仕事。

一方の教室業はレッスンやワークショップなどを通じて作品の「作り方を教える」仕事です。

それぞれの仕事にメリット・デメリットがあるので、自分に向いているほうを選べば良いのですが、もしあなたが「売る」か「教える」か迷っているなら、まずは「教える」つまり教室から始めてみてはいかがでしょうか?

私たちKOLMEは2011年にミニブーケの販売から花の仕事をスタートしました。
しかし、仕入れが難しい上に売上の見通しを立てられず、軌道に乗せることができなかったという経緯があります。

そこで2014年に販売業から教室業へと方向転換。
教室業に専念することで仕事の進め方が楽になりました。

そこで今回は私たちの経験も踏まえつつ『これから花の副業を始めたい方へ「フラワー教室」をおすすめしたい7つの理由』をお届けします。

目次

「花の販売」と「花の教室」の違い

パリスタイルフラワー教室開業 ビジネスの仕組み作りとweb集客で売れるスクールへ 東京 世田谷 羽根木 KOLME(コルメ)レッスン風景 紫陽花 アジサイ シャンペトル ブーケ

まず花を仕事にした「販売」と「教室」の特徴について解説します。

参入しやすいがデメリットも多い「花の販売」

パリスタイルフラワー教室開業 ビジネスの仕組み作りとweb集客で売れるスクールへ 東京 世田谷 羽根木 KOLME(コルメ)田原町のカフェ×花屋「from afar(フロム アファー)」で固めプリンタイムしてきました

販売は「花を売る」仕事です。
ブーケやアレンジメントを一定の時間内に売ります。
販売場所はオンラインショップやマルシェ、イベントスペース、ご縁のあるお店の一角、自宅など。

販売のメリットは、商品と場所があればすぐに始められることです。

しかし、販売時間内でどれだけ売れるか予測が立てにくく、また天候や立地に売上が左右されがち。
さらに見込みが外れて仕入れ過ぎると、ロスが発生してしまうというデメリットがあります。

このように販売業は始めやすい一方で、仕入れが難しいのが特徴です。

「作った花を売る」サービスも販売の一種です。
結婚式やパーティーの会場を花で装飾する「装花」、ホテルやレストラン、病院などの施設で花を生ける「生け込み」は、作った花を売るサービスです。

作った花を売るメリットは、お客様が希望する場所で制作するので店舗が必要ないこと。
また、注文に合わせて必要な花を仕入れるので、販売に比べてロスが少ないことです。

ただし、会場の規模によっては仕入れから制作まですべての作業を一人で行うのが難しいこと。
また、装飾に必要な花器の在庫も必要になります。

さらにお客様のご要望に合わせて空間をデザインする力が重要です。
特に空間デザインは知識と経験、センスが求められるため、「作った花を売る」を副業として始めるにはハードルが高いと言えます。

時間はかかるが管理しやすい「花の教室」

パリスタイルフラワー教室開業 ビジネスの仕組み作りとweb集客で売れるスクールへ 東京 世田谷 羽根木 KOLME(コルメ)2021年11月ディプロマコースレッスンレポート

一方、教室は「教える」ことが仕事です。
ブーケやアレンジメントの作り方を一定時間内に教えます。

教える場所は、自宅やイベントスペース、ご縁のあるお店の一角、オンラインなどです。

教室の大きなメリットとして、仕入れ量と売上を事前に見通せる点が挙げられます。

一方で人にものを教えたりコミュニケーションを取ったりすることが苦手な人にはスキルや慣れが求められますし、事前にレッスン内容を計画するためある程度の準備期間も必要です。
人によってはこれらをデメリットに感じるかもしれません。

教室業は販売業に比べ、企画から実行まで時間がかかることがありますが、仕入れや売上を自分で管理しやすいのが特徴です。

副業に「花の教室」をおすすめしたい7つの理由

このように花の仕事は大きく分けて「販売」と「教室」が挙げられますが、これから始めるのであれば「教室」形式がおすすめです。

その理由を7つ解説します。

理由1:仕入れがラク

パリスタイルフラワー教室開業 ビジネスの仕組み作りとweb集客で売れるスクールへ 東京 世田谷 羽根木 KOLME(コルメ)ディプロマコースレッスンレポート 2020年7月

不特定多数のお客様に花を売るのではなく、決まった数の生徒さんがレッスンで使う内容に合わせて花材の種類と量を調整できるので、過剰な仕入れによるロスが少なくて済みます。

例えば、とある月のレッスンで「バラのブーケ」を束ねるとしましょう。
1束のブーケで次の3種類の花材を10本ずつ使います。仮に生徒さんが4人なら、必要な花材はそれぞれ40本です。

このように事前にレッスン内容を決めておき、レッスンに必要な花材と量が分かっていれば、受講する生徒さんの数で仕入れ量を最適化できるというわけです。

販売の場合は、この事前見積もりが難しくなります。

そもそも何を売るのか?
ブーケ?
アレンジメント?
切り花?
ブーケにするなら、どんな花材で何点作るのか?
何人のお客様が買いに来ることが見込まれるのか?

例えばブーケを10点作れる分だけの花材を仕入れたとしましょう。
仕入れを終えて、アトリエに帰って水揚げをしていると空模様が怪しい…。
販売と同時に雨が降り出して、結局販売時間中はずっと止まず、結局売れたのはブーケが1点だけ。

10点分の仕入れー1点販売=9点残り。
この9点ぶんの花材はロスになります。

このように販売は販売数を予測しても、それは不確定なものであり、仕入れた分を全て売り切れるとは限りません。

一方、教室であれば、事前に必要花材と販売本数を把握できるので、ロスなく仕入れができます。

理由2:付加価値による差別化がしやすい

パリスタイルフラワー教室開業 ビジネスの仕組み作りとweb集客で売れるスクールへ 東京 世田谷 羽根木 KOLME(コルメ)東京の花スポット 花屋カフェ FLOWERS BAKE&ICECREAM 立川グリーンスプリングス

販売業は基本的に花を売ることがメインですから、付加価値による差別化がしにくいと言えます。

例えば切り花を買ったお客様に、花を長持ちさせる栄養剤をサービスするのも一つの付加価値ですが、これはどこの花屋でもやっていることであり、差別化にはつながりません。

一方、教室業はブーケというモノだけでなく、花を束ねる体験も得られます。

束ねる技術や花材の知識といった「学び」はもちろんのこと、人によっては気分転換やストレス解消、ひらめき、共通の趣味をもつ人との出会いなど、体験を通していくつもの価値を感じてもらえるのが教室のメリットです。

そして生徒さんがどんな付加価値を感じるかは、教室それぞれの独自性が表れる部分です。
居心地の良い環境なのか、生徒さん同士の活発なコミュニティを用意するのか、10個の教室があれば10種類の工夫があります。

そして、その工夫こそが付加価値となり、他の教室との差別化へとつながるのです。

理由3:売上の見通しを立てやすい

パリスタイルフラワー教室開業 ビジネスの仕組み作りとweb集客で売れるスクールへ 東京 世田谷 KOLME(コルメ)レギュラーレッスンレポート 2020年5月

教室は販売に比べ、売上の見通しが立てやすい点もメリットです。

例えば月間や年間のレッスン回数の見積もりができれば、必要な花材の量や仕入れ数、受講者数から、仕入れ費用や売上の大まかな予測が立てられます。
単発のレッスンではなく、毎月のレッスンであれば売上の継続も見込めるでしょう。

毎月継続した売上の見通しが立てば、母の日やクリスマスといった季節ごとの単発レッスンの企画を立てたり、販売イベントに挑戦したりと、リスクへの挑戦もしやすくなるはずです。

例えるならサーカスの空中ブランコ。
アクロバティックな大技に挑戦できるのも、下にネットがあるからですよね。

「毎月の売上の見通しが立つ」という安心感は、ビジネスを継続・拡大する上で欠かせないものとなります。
これは不特定多数のお客様を相手にする販売にはないメリットです。

理由4:天候、立地に左右されない

教室は販売に比べ、天候や立地に左右されにくいのも特徴です。

例えば雨の日。なるべく早く家に帰りたいときに、かさばる花を買って帰るのは少し抵抗がありませんか?

あるいは真夏。暑い中をわざわざ花を買いに出かけるというよりは、どこかに出かけたついでに花を買って帰るケースが多いのではないでしょうか?

立地もそうです。他では手に入らない花を売っている、有名なフローリストが経営しているお店であれば、多少遠くても足を運ぶかもしれません。
しかし駅から30分歩いた場所、まだ駆け出しのフローリストのところにわざわざ来てくれるお客様はそう多くないはずです。

つまり販売においては天候や立地といった要素も売上に大きく影響してくるのです。

一方、教室であれば多少駅から遠くても生徒さんは通ってくれます。
別に駅の近くにアトリエを借りる必要はありません。自宅でも教えることは十分可能です。

この違いの背景には、同じ花でも「花を買う」と「花の束ね方を学ぶ」ではお客様が受け取る価値の違いがあります。

教室は先生からレッスンを受けることが目的です。
わざわざお金を払って先生から教わるという行動は主体的なものですから、「多少遠くても出かけよう」となりますよね。

また「この教室でこの先生から学びたい」という思いが強ければ、日本全国はもちろんのこと、海外からもお客様が来ます。

実際にKOLMEでは、韓国やタイ、シンガポール、インドネシアなどから生徒さんがレッスンを受けに来た実績があります。

またコロナ禍によって一気に普及したオンライン会議システムを使えば、天候や立地に左右されずに教えることができます。このようなIT技術をうまく活用することも教室業のポイントです。

理由5:働く時間を柔軟に組み立てられる

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お客様に花を売る販売業は、ある程度決まった時間を拘束されてしまうので、本業のある人が副業として始めるには難しいかもしれません。

一方、教室業であれば本業と両立することは十分可能です。

例えば「◯月は本業が忙しいから、レッスンは月に2回実施しよう」「本業のシフトが休みの◯曜日と◯曜日にレッスンを実施しよう」と、本業に合わせて柔軟にスケジュールを組むことができます。

本業のスケジュールだけでなく「たくさんの人に教室を知ってほしいから、◯月は体験レッスンを多めにしよう」「週末にお酒を飲みながら花を束ねてほしいから、週末の夜9時スタートしよう」のように、教室の方向性に合わせることも可能です。

本業と副業のバランスを取りながら、柔軟に時間設定できる点は教室業の大きなメリットだと言えるでしょう。

理由6:生徒さんとの関係を築きやすい

パリスタイルフラワー教室開業 ビジネスの仕組み作りとweb集客で売れるスクールへ 東京 世田谷 羽根木 KOLME(コルメ)2022年4月レギュラーコースレッスンレポート

販売業はお客様との関係が「売る人」と「買う人」にとどまってしまいがちです。

常連さんが付けばそこからコミュニケーションが生まれ、ビジネスが展開することも期待できますが、副業で営業時間が限られている場合、常連さんが付くには相当な実績や商品力などが求められます。

一方の教室レッスンは、ある程度まとまった時間を生徒さんと過ごすため、販売業に比べるとコミュニケーションを深めやすい形態と言えます。

例えばレッスン中に生徒さんがふと漏らした一言や、ちょっとした会話。
そこから生徒さんのニーズを発掘し、それに応じた提案ができれば、より満足度の高いサービスを提供できるようになります。

そこで生徒さんの満足度を高めることができれば、長くお付き合いができます。
さらに満足した生徒さんの紹介によるご新規さんの獲得も見込めるかもしれません。

お客様が欲しいものは、直接お客様に聞かないと分かりません。
生徒さんとのコミュニケーションが取りやすい教室業は、顧客満足度を高めやすい形態でもあるということです。

理由7:自分のスキルアップにも繋がる

パリスタイルフラワー教室開業 ビジネスの仕組み作りとweb集客で売れるスクールへ 東京 世田谷 羽根木 KOLME(コルメ)ディプロマレッスンレポート2020年11月

人に物を教えることは、自分の成長にも繋がります。

例えば教室に通ってくれる生徒さんには、技術を追求したい人もいれば、花と触れ合うことを楽しみにしている人もいます。
求めるものが異なる生徒さんを相手にするわけですから、自然と教える内容も異なってくるわけです。

単に通り一遍の技術を教えるだけでなく、それぞれの生徒さんが何を求めているかを考え、それに合わせた内容を伝える。その結果、先生に必要な「教えるスキル」がレベルアップします。

また、人に教えることは自分の理解を深めるのにも役立ちます。
これは本を読んで知った情報を人に説明することで、より一層理解が進み、自分の知識となるのと同じです。

自分の理解が深まれば、さらに付加価値の高いレッスンを提供できるようになります。

教えるスキルが上がれば、一度のレッスンで教えられる生徒さんの数も増やせるようになり、結果として安定した売上の土台となることでしょう。

まとめ

パリスタイルフラワー教室開業 ビジネスの仕組み作りとweb集客で売れるスクールへ 東京 世田谷 羽根木 KOLME(コルメ)ディプロマレッスンレポート2020年12月

教室業をおすすめする理由は、販売業と比べ仕入れ量と売上を管理しやすい点が大きなポイントです。

特に副業は専業と違い、花の仕事に割ける時間が限られます。
限られた時間で仕事を進め、なおかつ成果を出したいのであれば、教室業のほうが合っていると言えるでしょう。

実際にKOLMEのディプロマコースの生徒さんたちも、ほぼ全員が「まずは販売から始めようと思っています」とおっしゃって受講開始します。

ところが授業の中で花材の仕入れ価格や作業量と売上のバランス、ビジネスの組み立て方など、花仕事の現実を知るほどに、教室業へとシフトチェンジする傾向が見られます。

花の仕事を副業にするときに販売か教室か迷ったら、まずは教室で売上の土台を作り、販売は次のステップという順番でビジネスのイメージを膨らませてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

KOLME妹。東京都出身。webデザイナー兼プログラマー発、アパレル経由、KOLMEの裏方兼フォトグラファー(何でも屋)。感覚と論理の世界を行き来する末っ子は、新しいもの好きのマイペース人間。好きな場所は、本屋・ホームセンター・日暮里繊維街

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