ブーケを束ねる理由

ご自宅用に花を購入するときは、街のお花屋さんで、好みの切り花を選んで買うことが多いのではないでしょうか。
お家に帰って、あなたはその切り花をどう飾りますか?
同じ飾るなら、その美しさを最大限に引き出したいものですね。

それこそが、ブーケを束ねる一番の理由です。

ブーケは花の魅力を最大限に引き出す

束ねることによって、花やグリーンの見せたい角度を好きに固定できます。また、それぞれの花材の魅力を最大限に引き出してとりあわせ、豊かな色彩や形を表現することができます。

また、パリスタイルのブーケには「正面」という概念がありません。「スパイラル」というやり方で束ねられたブーケは、360度、あらゆる角度から花の美しさを見て楽しめるかたちになっています。

また、花は一本ずつでもそれぞれの味があり、美しいものですが、複数の花を一つにまとめると、互いに引き立てあい、複雑なハーモニーが生まれます。

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ブーケに束ねれば、花は長もちする

パリスタイルでは下準備の「ネトワイエ」で、ブーケに束ねる前に不必要な葉を取り去ります。
また、たくさんの花をぎゅっと寄せて、ずっしりとしたブーケに束ねます。

初めてこれを見る方は、「茎が窮屈そう、葉っぱを取ってしまうなんてかわいそう」と心配されるようです。
しかし、実際はブーケに束ねることにより、何もしないときよりも花の保ちは良くなります。
なぜなら第一に、花の先端までしっかり水が行き届くため。

そして第二に、葉っぱが多いと、束ねた時に茎が蒸れるものですが、それがなくなるためです。
このことを知ると、葉を取ることに罪悪感がなくなります。

また、パリスタイルのブーケは、規則正しい配列の手法(スパイラルテクニック)が特徴ですが、これは、茎に負担がかからない方法でもあります。

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ブーケを作るのに必要なのは「イメージする力」

KOLMEのパリスタイルは、自由です。

先生が作るのと同じブーケを作るのではなく、ひとりひとりが「こう作りたい」とイメージしたかたちを目指して束ねます。
教える私は、そのために必要な技術や注意点をお伝えしていきます

自由に作っていいといわれると、かえってとまどう方もいらっしゃるでしょう。
「私はセンスがないから……」という方もいらっしゃるかもしれません。
けれど、センスは生まれついて「ある・ない」といえるものではありません。

センスは、自分でみがくものです。

私は、ブーケを束ねるのに一番必要なのは「イメージする力・こうしたい!と思う気持ち」だと考えています。

あわただしい日常を離れて、生きた花やグリーンと向き合い、手にとって、イメージしてください。
この花からあなたは、どんな魅力を受け取りますか?
どんなブーケに仕上げたいですか?
それを置くのはどんな空間でしょうか。
見る人はどんな気持ちになるでしょうか……?

個性ゆたかな花を見てイメージをふくらませ、手を動かしてください。
そして、イメージを広げるために、レッスンでさまざまなブーケや花材に実際に触れてみてください。

KOLMEのフラワーレッスンでは、お花を通して人生を豊かにしていただくことが、一番大切なことと考えています。

 

KOLMEで扱っているフラワーアレンジメントは「パリスタイルのフラワーアレンジメント」です。パリスタイルの定義や他のフラワーアレンジメントスタイルとの違い、そしてパリスタイルのフラワーアレンジメントを学ぶことで得られることについて解説します。パリスタイルのフラワーアレンジメントって何?「パリスタイルのフラワーアレンジメント」に決まった定義はありません。あえて定義づけるとすれば「森に咲き乱れる草花を表現すること」だとKOLMEでは考えています。パリの人たちは普段は建物や人々がひしめく都市部で生活していま...

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この記事を書いた人

KOLME姉。東京都出身。幼い頃より日本舞踊から茶道、華道を習い、日本の伝統美に触れる元・三味線奏者のパリスタイルフラワーアーティスト。責任感が強く面倒見の良い親分気質、思い立ったら即行動の情熱家。好きなものは、美容・宝塚・JALマイル計算。

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