「これから副業でフラワー教室を始めてみたいけど、何したらいいの?」
「教室を立ち上げたことがないから、どこから手を付けていけばいいのかわからない。」
花の教室を立ち上げるには、準備することがたくさんあります。
仕入れやサンプル作りなど花に直接関わることはなんとなく想像できても、それ以外にどんな準備が必要なのかわかりませんよね。
そこで、今回は生花のフラワーアレンジメント教室を開業する際の準備についてまとめてみました。
私たちがKOLMEを立ち上げたときにやったことと「これをやっておけばよかった!」という気づきを元にしています。
これからフラワー教室を始める方の参考になれば嬉しいです。
告知をはじめる
まずは近況を手軽に投稿できるSNSで、教室開業に向けて動いている様子を更新していきます。
フォロワーさんに教室づくりの途中経過を共有しながら、その存在を知ってもらうことが目的ですので、最初はまだ教室の形になっていなくてもノープロブレムです。
以下の投稿手順から、自分が進めやすい方で始めるのがいいかなと。
①すでに持っているアカウントに投稿し、後から教室のアカウントを作る。
②いきなり教室のアカウントを作り、そこで告知を始める。
いずれにせよ告知は教室アカウントに一本化することをおすすめします。
といいますのも、あなたの教室に興味を持っている人(=花を習いたい人)に向けたほうが、レッスンのお申し込みに繋がりやすいので。
開業届を出す
届け出の前に確認しておきたいのが、自分が働いている会社の副業規定です。
副業OKの会社なのか、NGなのか。
OKの場合でも、どのような決まりがあるのかチェックしておきましょう。
個人事業の開業届出・廃業届出手続
税務署で手続きができます。
KOLMEの場合、申請者の住まいと教室は別の区にあります。
手続きは教室のある区の税務署で行いました。
開業届を出すと失業保険を受け取れなくなる一方、開業前にかかった費用を経費計上できるようになります。
国税庁のWebサイトには「事業を開始してから1月以内に提出してください」と記載されています。
開業届を提出しなくても罰則はありませんが、提出すれば個人事業主としての自覚が生まれますし、青色申告で確定申告ができるようになる、屋号付きの事業用銀行口座をスムーズに開設できるといったメリットがあります。
また、仕入れに花き市場を利用するのであれば開業していることが条件です(詳しくは後述)。
開業届を出すデメリットは前述の失業保険を受け取れなくなることくらいですので、特に理由がなければ開業届を提出しておくほうが良いでしょう。
所得税の青色申告承認申請手続
青色申告の手続きをすると控除が受けられるメリットがあります。
開業届と同時に申請できるので、まとめて手続きしておくといいかなと。
教室専用の口座とクレジットカードの用意
教室のお金の出し入れをする専用の銀行口座とクレジットカードを用意しておくと、帳簿をつけるときにお金の流れをたどりやすくなります。
レッスンを実施する場所の確保
自宅で実施する場合
自宅を教室にすることはすなわち、同じ家に暮らす家族にとってはプライベート空間に人の出入りが増えるということですね。
家族の理解を得ることが第一です。
水回りやお手洗いへの動線を確認する。
見せたくない場所はカーテンで仕切るなどの対策をとりましょう。
自宅以外で実施する場合
レンタルスペースを借りる場合は何箇所か調べて料金の相場をつかみつつ、自分の都合に合う場所を見つけましょう。
自宅や最寄り駅からのアクセスについても押さえておきたいところですね。
また、生徒さんの自宅、知り合いのお店などへ出向く「出張レッスン」という選択肢もあります。
どこでレッスンするにも、生徒さんが車で来る場合を想定し、駐車場の有無は確認しておくと安心です。
花材と資材の仕入れ先の確保
花き市場
花き市場は一般小売りに対応していないため、事前に業者登録を済ませる必要があります。
登録には開業届のコピーが必要です。
資材も市場で購入できます。
オンラインの花き販売サイト
今はオンラインで花の仕入れができるサイトがあります。
市場に行くことが難しい方はお試しに使ってみるのもいいかと思います。
資材屋
実店舗ですと、四谷の東京堂や浅草橋のシモジマで花の資材やラッピング用品を購入できます。
業者登録すると一般小売価格から割引されるので、必要に応じて登録してください。
今は通販サイトも充実しているので、検索してみるといろいろ見つかりますよ。
サンプル作り
レッスンで教える作品のサンプルを作ります。
完成した作品は写真に撮り、サイトやSNSで使います。
サンプル作りで確認しておきたいのが、以下の項目です。
・花材の水揚げから下準備、制作までの時間
レッスンがある日のスケジュールを立てる参考になります。
・材料費
レッスン料金を決めるときの材料となります。
・作品づくりの手順を確認
生徒さんがつまづきそうなポイントなど、レッスンで教える内容を決めるときの参考になります。
レッスン料金、入会金などを決める
金額を決める前に、レッスンを単発で実施するのか、コースで実施するのかを決めます。
教室でレッスンを受ける際に入会金が必要な場合はそちらも設定します。
あわせて決済方法も考えておきましょう。
代表的な方法として、銀行振込、クレジットカード払いがあります。
レッスン案内、お申込み用のブログやホームページの準備
教室のプロフィールやレッスンの内容、実施場所、料金はブログやホームページに載せて、ネットから見てもらえるようにしましょう。
無料で作れるブログやホームページもありますが、URLが長くなります。
URLをSNSや印刷物に表記する場合、文字数が長いと見づらくなってしまうので、可能であれば教室の名前でドメインを取ることをおすすめします。
「自分だけのホームページだ!」と愛着も湧きますよ〜。
「ブログやホームページに自宅の住所を公開するのはちょっと……」と、抵抗がある方もいるかもしれません。
その場合は自分が許容できる範囲の住所(東京都〇〇区、横浜市〇〇区など)や最寄り駅を明記しておき、レッスン料金のお支払いが終わった人へ個別にメールでお知らせする方法もあります。
規約づくり
規約があると、イレギュラーなことが起こっても、生徒さんとの間に誤解を生まず適切に対応できます。
まず決めておきたいのが、生徒さんがレッスンをお休みする場合です。
次回以降のレッスンやオンラインに振替できるのか?
次に、申し込んだ後にキャンセルしたくなった場合について。
キャンセル料はかかるのか?キャンセル期限はあるのか?
自分や家族の急病などで、やむを得ず自分都合の休校になる可能性もありますね。
また、将来起こりうるリスクを想像してルールを作っておくと安心です。
例えば、レッスン作品のレシピをそのまま商用利用できるのか、生徒さんをなにかのサービスに勧誘するのはOKかなどといったことを決めておきます。
リスクを先読みしてルールを決める作業は頭が疲れますが、お互いが気持ちよくレッスンを進めていくには必要不可欠です。
誰が読んでも分かるように、文章で明記しておきましょう。
道具の準備
自分で用意する道具
バケツ、花器、ハサミ(花バサミ、枝切りハサミ、紙切りハサミ)、フローリストナイフ、ラッピング用品
あたりですかね。
1レッスンあたりの定員と同じ数だけ揃えましょう。
(例)1レッスンの定員が8名だったら、それぞれ8個ずつ用意。
生徒さんに用意してもらう道具
ハサミ、エプロン、筆記用具、持ち帰り用の袋など
サイトやお申込みの返信メールに記載しておきましょう。
レッスンの流れをおさらい
家族や友人に生徒さん役になってもらい、事前に模擬レッスンを開くと、レッスンの進め方や動きを確認できます。
生徒さんを迎え入れるところから、レッスン、生徒さんを見送るまでの間で気になった点を詰めていきます。
途中でお茶の時間を設けるか設けないかも、決めておきたいポイントです。
できるところから準備しよう
以上、フラワー教室をはじめるために必要な準備をご紹介しました。
やることは多めですが、全てを完璧にこなさなくても大丈夫ですよ。
まずは届出関係と、場所と仕入先の確保が大きなポイントになります。
いきなり完璧を目指さず、60%くらいの完成度で教室をスタートさせて、レッスンを実施しながら修正していきましょう。
今の自分にできる範囲でフラワー教室を始めたい。
ゆくゆくはフラワー教室に専念できるよう、まずは副業から……。
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