洋の東西・過去も未来も問わず、あらゆるカルチャーが交差する都市、東京。
「TOKYO花さんぽ」では、東京都内の庭園、装花の美しいホテルや美術館、花屋など「東京の花の風景」をめぐり、パリスタイルフラワーアレンジメントのイマジネーションを深めていきます。
今回はディプロマコース卒業生のあやさんとKOLME姉妹の3名で、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催されていた「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」を鑑賞しました。
こちらの展示は侯爵家の歴史と貴族の生活、宗教画、神話画・歴史画、磁器、風景画、花の静物画の全7章に分かれています。
撮影可能だった第七章「花の静物画」の様子を写真多めでお届けします。
「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」に行ってきました
リヒテンシュタインとは、スイスとオーストリアにはさまれた小さな国。
ここを治めているのがリヒテンシュタイン侯爵家です。
家名が国名になっている国は、世界でここだけなんですよ。
国外に多くの土地を所有しており、財力のあるリヒテンシュタイン侯爵家は14世紀から美術品の収集をはじめました。
こちらの展示は、3万点にも及ぶ一族のコレクションの中から約130点の絵画、陶磁器で構成されています。
第七章:花の静物画
リアルな花の姿
見どころの一つ。
ヴァルトミュラー作・「磁器の花瓶の花、燭台、銀器」は、手を伸ばしたくなるようなリアルさ。
こぼれんばかりのバラはカップ咲き?
春夏秋冬の花が一枚の絵の中に描かれています。
季節感にとらわれず、花の美しさを純粋に表現できるのも絵画ならではですね。
豪華な額縁にも目を奪われます。
花びらが開ききった状態の花々。
パリの花屋さんも結構この状態で売ってたりするんですよね〜。
色の組み合わせ、形のとり方、見れば見るほど発見があります。
きらびやかな磁器
マイセン窯に次いで、ヨーロッパで2番めに設立されたウィーン窯。
リヒテンシュタイン家は華やかで細かな絵付けの磁器を好んで収集していました。
陶器のツヤと金色の輝き、カラフルな絵柄。宝石や〜!
かつて陶器は金と同じくらいの価値があるとされてきました。
中国や日本から輸入された有田焼や景徳鎮などの磁器に金属で装飾を足したものもあるんですよ。なんともヨーロッパらしいです。
金地花文ティーセット。
12客のティーカップとソーサーは一つ一つ異なる絵柄が入っているのだとか!
貴族の気分
以上、「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」でした。
「キラキラ」という言葉がぴったりな作品たちは、至宝そのものでした。
華麗な作品を通して宮廷のまばゆい雰囲気も堪能しましたよ。なんといいますか、食べごたえのある肉料理って感じ!?
この展覧会は現在、宇都宮美術館で開催されています。その後、大分県立美術館、東京富士美術館、宮城県美術館、広島県立美術館を巡回するそうです。
フラワーアレンジメントがお好きな方は、作品作りのインスピレーションがかきたてられるはず!要チェックです。
今回ご一緒したあやさんが2月7日(金)にKOLMEでワークショプを開催します!
あやさんのサイトはこちら
KOLMEの考えるパリスタイルフラワーアレンジメントとは、このようなスタイルです。
まずはトライアルレッスンでKOLMEの世界観を体験してくださいね。