前回の記事「パリ18区の花屋さんめぐり」では、サクレクール寺院の北東エリアのお店を4 軒ご紹介しました。
18区には他にも面白い花屋さんがあるんだよ〜ということで、サクレクール寺院の西エリアを探索してきました。
中でも「Muse」の独特な世界観がとても印象深かった!
こちらでブーケをお願いしたらバロック調に束ねてくださったのですが、花屋さんで「バロック調」というワードを耳にすることありますか!?
やっぱりパリの最先端の花屋さんは芸術に造形が深いんだな〜と衝撃でした。
というわけで、以下そんな模様を写真でお届けします。
パリ18区・モンマルトルの花屋さん「Muse」でバロック調ブーケを束ねてもらいました
サクレクール寺院から約800メートル、メトロ12番線Abess駅から300メートルほどアベス通りを西に進み、一本入ったところに佇む「Muse」はモード関係者に人気の花屋さん。5月のパリ研修の際に訪れたのですがお休みだったため、今回は2度目のアタックです。
14:00過ぎの店内。
デザイナーのマジッドさんは不在で、日本人のフローリストさんが水揚げ中でした。
お話を伺ってみると、金沢で生け花をなさっていたそう。
私達の計り知れないことろで、パリのフラワーアレンジメントには日本の華道が影響を与えているのかもしれません。
切り花を活けている器は東西のアンティークの品々。
トウモロコシも切り花になるとは!
おまかせでブーケをお願いしたところ、バロック絵画に描かれる花イメージで曲線的で動きのあるブーケを束ねていただくことに。
滞在先のアパルトマンには花器がないため、2リットルペットボトルの直径に収まるサイズをリクエスト。
自然の色のもの、染色されたもの、たくさんの花材の中から、てきぱきとブーケに使う花が選ばれます。
所狭しと並べられた花、趣のある家具…どこを見てもステキ。
そうこうしているうちにブーケが完成しました。
厚手の黒い紙と、スエードのような水色のリボンでラッピング。
Kazukoご満悦。
アパルトマンに帰って即席ペットボトル花器に活けてみました。
緑、水色、赤紫に青紫、ボルドーにピンク…これだけの色数が一つにまとまっても調和が保たれている不思議さ。
この独特な色彩感覚がMuseの魅力なんですね。
このブーケに合う陶器製のアンティーク花器が欲しくなっちゃうなあ。
パリスタイルのフラワーアレンジメンは「真面目」と「遊び」でできている
フローリストが花の名前や特徴を知っていることは当たり前。
花を使ってどのように束ねるのか?というフローリストの「感性」が人を感動させるか否かを決めるんだろうなあ。
感性の大部分はその人個人の経験から作られるから、美術館や劇場に行く、旅をする、本を読むなど、広く芸術に親しむことが大事なんですね。
技術を磨く真面目さ、感性を伸ばす遊び。
両方あってパリスタイルフラワーアレンジメント。
奥が深いですね〜。
Muse 基本情報
【Muse】
住所
4 Rue Burq 75018 Paris
営業時間
火水木金土・10:30〜20:30
日・10:30〜19:00
月休み
ウェブサイト
https://www.instagram.com/musemontmartre/
パリの花屋さんめぐり、お次は左岸エリアに移動しま〜す。
Muse Montmartreと同じ18区には、素敵なお花屋さんがいっぱい!
Museのテイストがお好きな方はこちらのお店もおすすめです。
パリスタイルのお花を本格的に知りたいという方、トライアルレッスンで体験しましょ〜。
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KOLMEが考えるパリスタイルとはこういうスタイルです。
>>>KOLMEのパリスタイルフラワーについて【保存版】