洋の東西・過去も未来も問わず、あらゆるカルチャーが交差する都市、東京。
「TOKYO花さんぽ」では、東京都内の庭園、装花の美しいホテルや美術館、花屋さんなど「東京の花の風景」をめぐり、パリスタイルフラワーアレンジメントのイマジネーションを深めていきます。
今回はディプロマコースレッスン生のあやさんと、青山〜表参道エリアをめぐりました。
前編では根津美術館の庭園の模様をお届けします。
根津美術館とは
表参道駅A5出口の階段を上がったところに伸びるみゆき通りには最新ファッションが連なります。
西麻布方面に進んだ交差点に現れる竹の生け垣が、根津美術館です。
もともとは明治時代に東武鉄道の社長などを務めた実業家・初代根津嘉一郎の邸宅だった美術館には、日本とアジアの古美術およそ7400点が収蔵されています。
訪れた日は花や鳥を描く花鳥画の企画展「美しきいのち」が開催されていました。
根津美術館の庭園
本館のガラス窓の向こうに広がる緑色の景色が庭園です。
すっかり現代風な建物の本館とは対象的に、庭園には邸宅時代の面影が。
都会の真ん中とは思えないほど、静かで緑豊かな庭に漂う甘い香りの正体はキンモクセイ。
このでこぼこ、どこかで見た覚えが・・・
右中：日本庭園でグラミネを発見
二人の視線の先には背の高い木々が。でこぼこの輪郭線に、シャンペトルブーケの輪郭線を見出した模様。
ダークな緑のグラデーションの中に、オレンジのアクセントが渋い。
平坦で広い敷地に木々を左右対称に植えて、葉を幾何学的に刈るフランスの庭とは対照的に、自然のありのままの姿を生かした日本の庭。
この「ありのまま」は、森に咲き乱れる草花を表現するパリスタイルの考え方と共通している！
と、盛り上がるKazukoとあやさん。
左中：レッスンにも登場する「アセビ」。庭ではこのように生えているんですね。
右下：ササの葉の中にある、枯れた茶色と緑のコントラスト。この色彩をブーケにするとしたら、どんな花材を使おうかな？
園内には「NEZUCAFE」が併設されています。四季の風景を眺めながら、オリジナルブレンドのコーヒーや、パンを中心としたお食事メニューをどうぞ。
根津美術館 基本情報
住所
東京都港区南青山６丁目５−１
開館時間
10:00〜20:00
月休館
ウェブサイト
http://www.nezu-muse.or.jp/
「今まで日本庭園に興味が湧かなかったけれど、改めて訪れてみるとパリスタイルに通じるポイントが沢山見つかった根津美術館でした。
青山〜表参道の花屋さんめぐりに続きます。
パリスタイルフラワーアレンジメントとは、このようなスタイルです。
>>>【保存版】パリスタイルフラワーアレンジメントについて
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