3月のプルミエクラスでは、基本のブーケロンをテーマに、花の見方や扱い方を確かめながら、ブーケづくりの基礎を丁寧にたどっていきました。
使用したのは、バラ・スカビオサ・ユーカリ。
シンプルな花材構成だからこそ、ごまかしが効かず、構造がそのまま仕上がりに現れます。

このレッスンの特徴は、「作ること」だけではなく、
構造を理解しながら、制作時に何を意識するのかを細かく確認していくことにあります。
まず大切にしているのが、観察すること。
花を見る。ただそれだけのことのように思えるかもしれません。
けれど、どこを、どのように見ればいいのかがわからなければ、観察は意味を持たず、ただ眺めているだけになってしまいます。

最初の数回では、その「観察することの意味」がわからないことも多いと思います。
実感が持てないのも、自然なことです。
でも、回を重ねるごとに、
- 花のどこを見ればいいのか
- どこに個性があるのか
- どの位置に置くと活きるのか
少しずつ見えるようになっていきます。
花だけではなく、葉の付き方や枝の流れ、曲がり方、一本全体の構造まで。
それらをひとつひとつ丁寧に見て、整えていくことが、ブーケの美しさにつながっていきます。

制作のプロセスは、とても情報量が多いものです。
配置のルールを理解し、スパイラルの構造を意識しながら、手の使い方を整えていく。
行うことは想像以上に多く、頭も使いながら、手にも意識を向ける必要があります。
そのため、「何が何だかわからない」
そんな感覚になることも、最初はよくあります。
ただ、それは当然のこと。
一度にすべてを理解しようとしているので、難しく感じるのはむしろ自然です。
それらをひとつひとつ丁寧に見て、整えていくことが、ブーケの美しさにつながっていきます。
このレッスンではブーケの基本を学びますが、一度で理解することは不可能です。
だからこそ、「ひとつでもピンとくるものがあれば、それで十分」
そう考えています。
繰り返し練習する中で、少しずつ身体に落ちていきます。
焦る必要はありません。

そしてもうひとつ、大切にしてほしいこと。
花を観たときの、心の動き。
そして、配置したときにふと感じる「この感じ、なんだか素敵!」という感覚。
この感覚は、技術と同じくらい、あるいはそれ以上に大切なものです。
観察すること。
そして、感じること。
それらを行き来しながら、ブーケは少しずつ形になっていきます。
3月のプルミエレッスンは、
そのプロセスを改めて丁寧にたどる時間となりました。



