25歳の私が選んだ靴と、いまの私が歩くパリ

今年もパリへ研修に行く。
毎年恒例の旅だけれど、
行くたびに、自分の中で何かがリセットされるような気がしている。

今回、旅支度をしながら久しぶりに手に取ったのが、
25歳の時に買ったお気に入りの靴だった。

高価だったけれど、ずっと大切にしてきた一足。
靴を磨きながら思ったの。
「これって、ある意味“旅”と同じかも」って。

マイルや旅の工夫を重ねてきた今の私と、
あの頃の私が、足元でつながっている気がしたのです。

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25歳で選んだ「一足の靴」との再会

25歳の時、思い切って買ったJIL SANDERの靴がある。
確か8万円弱。
当時の私にはとても高価で、
「清水の舞台から飛び降りる」なんて言葉を、
本気で噛み締めながら選んだ一足だった。

母のお気に入りの、今は無き下北沢のセレクトショップで出会った靴。
お店の空気も、勧めてくれた店主のカリスマおじさまの眼差しも、
どこか特別なものだった気がする。

あれから30年。
その靴を、私は今も大切にしている。

数年履かない時期も何度かあったけれど、
ふと手に取って履きたくなる瞬間が、必ずやってくる。

30年後に感じた、豊かさと“時間の価値

今回のパリ行きに合わせて、久しぶりにその靴を磨いた。
柔らかな布で表面をなでながら、
私は25歳の自分と再会していた。

「いい買い物をしたね」と、
心の底から思った。

8万円の靴を30年履いたら、年間2,666円ちょっと。うわー!
それだけで心が豊かになるって、すごくない?

しかも、デザインはタイムレス。
“流行り”とは無縁の美しさは、
モノと向き合う時間のなかで、ますます輝いていく。
あぁ、なんて素晴らしい!

モノとの関係性が、美意識を育ててくれる

モノって、使い続けて初めて“自分の一部”になるんだと思う。
その関係性が、もう愛おしくてたまらない。

パリの街を歩くとき、
足元には、25歳の私と今の私がいる。
そう、あの頃の私も、この靴でパリを歩いていた。

こんな風に、
過去と今と未来がつながっているって、
なんて美しいことなんだろう。
私はこれからも、自分の“好き”を大切に歩いていきたいな。

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この記事を書いた人

KOLME姉。東京都出身。幼い頃より日本舞踊から茶道、華道を習い、日本の伝統美に触れる元・三味線奏者のパリスタイルフラワーアーティスト。責任感が強く面倒見の良い親分気質、思い立ったら即行動の情熱家。好きなものは、美容・宝塚・JALマイル計算。

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