11月13日、KOLMEで「あっちゃんのパリテイスト・体に優しいランチ会」が開催されました。このイベントは、パリが好き、美味しいもが好きな方が集まって、体に優しいランチを一緒に食べるという内容です。当日は5名のゲストとKOLME姉妹、あっちゃんの総勢7名でわいわい賑わったイベントについてレポートします。
パリの味をKOLMEで
今回のイベントでは、シェフにあっちゃんを迎え、あっちゃんが得意とする「和のおかず×パリの調味料=あっちゃんごはん」を作っていただきました。
あっちゃんとKOLMEはここ2年、パリ研修でご一緒して現地で美味しいご飯を作っていただいています。
なので、あっちゃんのご飯はKOLEにとってパリの味なんですよ。
この日のメニューは以下のとおり。
・さつまいものポタージュ キャトルオムバター使用
・生ハムと新高梨
・さつまいものコンフィチュール煮 HUGO&VICTOR Citron de Nice使用
・三陸しじみの浦霞大吟醸蒸し
・豚バラ肉のロースト マンゴーマスタード添え MAILLE MANGUE Epice
・牡蠣のソテー 三陸沖牡蠣、ボルディエ海藻バター使用
・サラダ
・カキオコ
・ラクレット キャトルオムチーズ使用
・ルバーブのケーキ
・紅茶
あさりサイズのしじみ。味が濃い!
お料理を待っている間は、ゲストの皆様とパリやお料理についておしゃべりしたり、あっちゃんがパリで買ってきた調味料を試食しました。
東から吹く風だけを当てて作ったゲランドの塩。甘みがあって、これだけで食べられそうです。
カリカリに乾燥したオレンジの皮はサラダのトッピングに。
牡蠣メニューその1 ぷりぷり牡蠣のソテー
フランス料理でもポピュラーな食材の一つ「牡蠣」。
あっちゃんが日本酒を勉強している浦霞醸造元の繋がりで、牡蠣も三陸産のものが登場しました。三陸の牡蠣には、フランスと日本を繋ぐエピソードがあるんだとか。
1963年にフランスの牡蠣の名産地・ブルターニュ地方を大寒波が襲い、牡蠣が疫病で絶滅しかけました。その時、日本の三陸の養殖業者達が牡蠣を寄贈し、絶滅の危機を救ったそうです。それから50年ほど経ち、東北で大震災が起こりました。壊滅状態になった三陸の牡蠣養殖業者のもとに、かつて牡蠣を寄贈したフランスから支援があったのです。
こうやって私達がおいしく三陸の牡蠣を食べられるのも、日本とフランスの牡蠣養殖業者の皆さんのおかげなんですね。
牡蠣メニューその2 カキオコ
牡蠣のソテーともう一つ、この日登場した牡蠣メニューの「カキオコ」。初めて耳にする不思議な名前の正体は「牡蠣の入ったお好み焼き」のこと。岡山県の備前市、日生(ひなせ)地区の郷土料理なんだそうです。
あっちゃんのポイントは、
・牡蠣をざっくり刻むこと
・キャベツの代わりに白菜を使うこと
この2つ。特に白菜は1cm角に刻んだ芯の部分を使うと、生地がふんわりする上に牡蠣の旨味が白菜に溶け込んでさらに美味しさUPするんですよ〜。
今すぐ真似できますね!
MOFのバターが香るルバーブのケーキ
デザートはあっちゃんお手製ルバーブのジャムを使った、しっとり、ふわっとしたケーキです。ルバーブは、パリのマルシェでよく目にするルバーブは、フキやセロリの芯に似た形の赤い野菜です。酸味の強いので、ジャムにするととても美味しいんですよ。
ルバーブのケーキにいちごと新高梨を添えたプレート。
ケーキのスポンジは、軽い口当たりの中にほんのり塩気が。チーズが使われているのかな?とあっちゃんに訪ねてみたところ、バターなんですって。えっ、バターですか!?
このバター、ただのバターじゃありません。「キャトルオム」という、フランス国家最優秀職人章(MOFと呼ばれる称号)を持つチーズ屋さんが作るバターなんです。どうりで、チーズのようにこってりしているのにもたれません。
次パリに行くときは、このバターを単体で食べてみたい……。
誰もが幸せな気分になるあっちゃんのお料理
あっちゃんのお料理を食べたゲストの皆様は口を揃えて「幸せな気分になる」とおっしゃいます。どうしてそうなるのか、考えてみました。
あっちゃんはいつも「お料理が好きで作るのが楽しい。みんなが美味しいと言ってくれるのが本当に嬉しい。」とおっしゃいます。それが言葉だけでない証拠に、あっちゃんはどんなに小さなキッチンでもフットワーク軽くお料理を作りに来てくださいます。
お弁当をお願いしても、温かいスープを保温ポットに入れて持ってきてくださったり、シャキシャキサラダをその場で盛り付けしてくださったり、食べる直前までひと手間もふた手間もかけます。
さらに、お料理の作り方や食材を惜しみなく教えてくれるので、ゲストが家に帰ったあとに同じメニューを作れるんです。
あっちゃんのおもてなしの心がごはんや空間、会話まで全てに行き届いているから、ゲストにしっかり伝わるんですね。
「料理は毎日できて、みんなが幸せになるクリエイティブな営みである。」
あっちゃんに教えていただいたイベントとなりました。
今回ご参加のゲストの皆様、あっちゃん、ほんとうにありがとうございました。
キャトルオムのチーズを使ったラクレット。チーズのトロトロが至福です。
あっちゃんのごはんを食べてみたい方はこちらをチェック!
あっちゃんのごはんは、1ヶ月に1回、滋賀県大津市の「カフェ・咲論(さろん)」さんで食べられます。そのほかにもケータリングも対応してくださるので、忘年会やクリスマスパーティーなどお食事をお探し中の方は、あっちゃんにご相談してみてください。下のリンクからどうぞ。
>>>あっちゃんのお料理、et cetera.
来年5月に計画しているKOLMEパリ研修では、パリであっちゃんのごはんを食べられるイベントを考えています。途中経過はKOLMEのブログで随時アップしますので、ぜひチェックしてくださいね。
>>>KOLMEのブログ