ランジス市場とは
パリから南に7Kmほど、パリ中心街とオルリー空港との中間あたりにあります。
パリ市ではなく、ランジス市にあるのでランジス中央市場と呼ばれています。
扱っているのは野菜・肉・魚・乳製品などの生鮮食品、生花・鉢植えなど。
東京の大田市場と築地市場が合体したような市場です。
それぞれ扱う内容で「パビリオン」と呼ばれる建物に分かれており、
建物と建物の間にはれっきとした名前のついた道路が通っています。
まさに村!
花市場は敷地の端にあります。
切り花、鉢植え、園芸用品などが12棟のパビリオンに分かれています。
花市場に潜入!
切り花のパビリオンに入ってみましょう。
朝7時、人はまばらです。
切り花が色別に並べられています。
旬のシャクヤクがぎっしり。
日本では見たことのないグリーンを発見。
根っこがついたまま。これも切り花…!?
アジサイは日本の市場の半額くらいでした。
植木屋さんが剪定し終わった枝の塊なのかしら?と表に回ったら…
う、売り物だと…!!
こんなに長いつるバラの切り花もあるんですね。
てきぱきと搬入していく花屋さん。
鉢植えパビリオン
ずらっと並んだゼラニウムの鉢植え。
ビッグサイズのこちらも売り物です。
ちょっとひと休み
市場の中にはカフェやレストランもあります。
コーヒー一杯ひっかけて、カフェのムッシューとちょっとしたおしゃべりを交わし、去っていく。
市場で働く人々のオアシスといった存在でした。
資材パビリオン
花市場は3時には開くのですが、資材パビリオンの中には8時にオープンするお店もあります。
植木鉢やラッピング用品、ディスプレイ什器や造花など、
ありとあらゆる資材がIKEAやコストコのように積まれています。
ランジス花市場に潜入してみて
花の雑誌に載っていたフローリストも、
あの有名ホテルの装花を手がけるフローリストも、
みんなランジスの花市場にやってくる!!
と、前のめりにやってきたランジス市場は、
規模こそ大きいものの、意外なほど静かな「普通の市場」でした。
切り花の数はたくさんあるものの、種類は日本の大田市場のほうが揃っている印象です。
よく日本のトップフローリストの方々が
「大田の花き市場は世界一の花市場」とおっしゃるのを耳にします。
今回ランジス市場で大田市場の花の質と量・品揃えと比べてみて、
確かにその通りだということがわかりました。
パリの花が素敵に見えるのはなぜ?
「大田市場がすごい」というのは分かりましたが、
なぜパリの花はあんなに素敵に見えるのだろう?という疑問が残ります。
そこで気づいたのが、パリは花だけでなく、服や食品、
はたまた工具や文房具に至るまで、お店のディスプレイがお洒落で
思わず足を止めて見入ってしまうということです。
パリのフローリストも、ブーケや装花を作る技術だけではなく、
花の陳列やインテリアや外からの店構など、
すべてひっくるめた、「見せ方」を知っているからなのかもしれません。
「見せ方」について大きな課題を得たランジス市場でした。
ランジス中央市場・花市場 基本データ
【Marché d’Intérêt National de Rungis】
住所
1 rue de la Tour 94152 Rungis cedex
営業時間(切り花)
火・3:00~11:00、木・3:00〜11:00、金・4:00〜11:00
月・水・土は都合により営業
ウェブサイト
http://www.rungisinternational.com/
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