KOLMEのパリ研修では必ず、「ヨーロッパの伝統ど真ん中の美」に触れる機会を作ります。
行くところは美術館だったり、教会だったり、ホテルだったり。
今年は「Hôtel de Crillon, A Rosewood Hotel(オテル・ド・クリヨン)」に行って来ました。
4年間のリノベーションを経て2017年7月にリニューアルオープンしたこちらのホテル、元はルイ15世の命により建設された宮殿でした。マリーアントワネットもこの宮殿の一室でピアノのレッスンを受けていたそうです。
ラグジュアリー、華麗、格調、優雅……そんな言葉がぴったりな、ホテルのロビーの様子をお届けします。
オテル・ド・クリヨンで装花を見てきました
オテル・ド・クリヨンの装花を担当するDjordje Varda(ジョルジェ・ヴァルダ)さんは、「ヴィレジアチュール賞」と呼ばれる、高級ホテルに贈られる賞の中の最優秀フラワーアーティストを2年連続で獲得しました。イギリスのキャサリン妃の妹さんの結婚式の装花も彼が手がけたのだとか。いわゆるその道の「すごい人」ですね。
普段はカリブ海の島で暮らしながら仕事で世界を飛び回っているため、特別なイベントじゃない普段のクリヨンの装花は彼のチームのフローリストが管理しています。毎週火曜日と金曜日に館内のアレンジを変えるのだそう。へえへえへえ〜。
ラグジュアリーといえば、シャンデリアとモールディング。
石やガラス、金属など硬い素材が多い室内に生花があるとホッとしますね。
木製のチェスの駒に和みます。
複数の投げ入れを組み合わせたお花コーナー。
「わたしは花です。ここにいます。どや〜!」と主張するというよりは、空間になじむようにさりげなく飾られている印象です。
「冬の庭」と名付けられたサロンドテ・Le Jardin d’Hiver(ジャルダン・ディヴェール)のテーブルセット。
高級と名のつくホテルでもサロンドテのテーブル装花は一輪挿しが多い中、ここはランとアジサイのブーケが束ねられている!
こんなちょっとした一手間に、「パラス」の称号(フランスのホテルの最上位の格付け)の持つホテルの気合いを感じます。
いやあ、ゴージャスって、こういうことですよね……。
作り込みがここまで徹底していると、ツッコミどころを探そうだなんてへそ曲がり根性すら起こりません。ここに流れるゆったりとした雰囲気に合わせていると、リラックスしてくるのが不思議です。ゴージャスをとことん極めると、人に威圧感ではなく安らぎを与えられるんだろうなあ。
マリーアントワネットが生きていた頃からだいぶ時代が経ってしまいましたが、もし彼女が現代に生きていたら、こんなインテリアでこんな風に花を取り入れているのかもと想像が広がりました。
次回はオテル・ド・クリヨン内にあるサロンドテ・Le Jardin d’Hiver(ジャルダン・ディヴェール)のアフタヌーンティーに行ったレポートをお届けしますね。
オテル・ド・クリヨン 基本情報
【Hôtel de Crillon, A Rosewood Hotel】
住所
4 Rue Boissy d’Anglas 75008 Paris
ウェブサイト
https://www.rosewoodhotels.com/en/hotel-de-crillon
パリ研修2019レポートは続きます
https://kolme-tokyo.com/paris-2019-hotel-de-crillon-jardin-dhiver/
前回のパリ研修2019レポートはこちら
https://kolme-tokyo.com/paris-2019-debaulieu/
2018年パリ研修のホテル装花レポートはこちら
https://kolme-tokyo.com/four-seasons-hotel-george-v-2018/
KOLMEでパリスタイルフラワーをはじめよう
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