2025年9月レッスンレポート コスモスと「過ぎ去った夏のブーケ」

9月は夏休み明けのレッスン。
久しぶりに生徒さんたちに会えるのを、心待ちにしていました。
「ブーケの感覚をすっかり忘れちゃって…」と笑いながら話してくださる方もいて、和やかな雰囲気でスタートしました。

毎年9月は、旬のコスモスを使ったブーケを制作します。
今回のテーマは「過ぎ去った夏のブーケ」。
インスピレーションは、ラヴェルの”亡き王女のためのパヴァーヌ(Pavane pour une infante défunte)”。
ここでの défunte には「亡くなった」という意味だけでなく、「過ぎ去った日々」というニュアンスも含まれています。
ベラスケスの絵画からも影響を受けたといわれるこの曲は、哀愁と優雅さを併せ持つ旋律が特徴的です。ラヴェルが思いを馳せた幼い王女の姿を想像すると、王家の重圧や人生の儚さなどさまざまな感情がが浮かび上がってきます。
純白のコスモスや白を引き立てる茶系の菊。
それぞれの花材に思いをぎゅっと込めて作ったブーケは、秋の入り口にぴったりの世界観となりました。

レッスンでは花を束ねながらの会話が自然に広がります。
「花合わせの難しさ」や「自分が素敵と思っても他の人の評価は違う」という気づきから、テーマを持つことの大切さ、感性を磨くことの楽しさへと話題がつながりました。

「花を家に飾るようになって子どもが学校で花を見つけると話してくれるようになった」というエピソードもシェアしていただき、花が家族の会話や時間を豊かにする力を実感。

また、旅行や文化の話から「どの時代に生まれてみたかった?」というちょっと哲学的な質問まで。
笑い声に包まれながら手を動かすと、肩の力が抜けて花が自然に整っていくことも体感できました。
完璧さにこだわるより、自然体で花と向き合うことが心地よいブーケにつながるのですね。

10月レッスンについて

10月は秋のバラを使ったブーケを束ねます。
テーマは、生徒さんから「こんなテーマも面白そう!」というリクエストをいただいているので、それも参考にしながら決めていきたいと思います。
どうぞお楽しみに!

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初心者さんでも楽しくナチュラルでシックなパリスタイルブーケが作れる、体験レッスンです。

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この記事を書いた人

KOLME姉。東京都出身。幼い頃より日本舞踊から茶道、華道を習い、日本の伝統美に触れる元・三味線奏者のパリスタイルフラワーアーティスト。責任感が強く面倒見の良い親分気質、思い立ったら即行動の情熱家。好きなものは、美容・宝塚・JALマイル計算。