こんにちは!
KOLME妹・Michikoです。
今回ご紹介する『Arôm Paris』は、3年前のパリ研修で訪れた花屋さんに教えてもらったお店です。
なんでも「こちらのクリエイティブなセンスが素晴らしい」とのことでして。
絶対に行くぞーとチャンスをうかがい続け、ようやく叶いました。
お店のインテリアも束ねてもらったブーケも今まで見たことのない独特のテイストで、こんな世界があるんだ!と驚きの連続でした。
本日はその模様をお届けします。
Arôm Paris(アロームパリ)に行ってきた
メトロ8番線Ledru Rollin駅から徒歩5分の場所にあります。
駅の階段をのぼると、周囲には下町っぽい親しみやすさのある通りが広がっています。
メトロの出入り口近くにも素敵な花屋さんがあり、品揃えやブーケのテイストをこれから訪れるお店と見比べるのも楽しいです。
絵画や鏡で埋め尽くされた店内は映画のセットのような雰囲気。
赤、ピンク、青、白などあらゆる色の花材が目に飛び込んできます。
ブーケを束ねてもらった
トルコブルーに染められたチューリップを主役に、おまかせでブーケを束ねてもらいました。
主役に合わせたのが朱色の植物。
サンゴに似てません?
枝の先端には、鮮やかなグリーンの丸い実がちょこんと。
葉っぱなのか枝なのか、花なのか、不思議な花材です。
さらに店員さんが「グリーンの葉っぱを足しますね〜」と言って隣の部屋から持ってきたのがコデマリ。
トルコブルーに朱色と緑、さらに白がぶつかり合う組み合わせは初めてです。
いわゆる一般的な街の花屋さんでは敬遠されそうな「ガチンコ色彩バトル」がここでは「アリ」だとは…。
ですが、奇抜な色を組み合わせるのがここの基本スタイルなのかといえば、そうでもなくて。
同じタイミングに居合わせた他のお客さんは、白とピンクの愛らしいブーケを束ねてもらっていましたよ。
なので、可愛い系も奇抜系もどちらも守備範囲みたいです。
白グリーンの組み合わせも、ナチュラル一辺倒じゃなくてな〜んか華やかさがある。
ブーケの結束は日本の花屋さんと比べるとゆるめでした。
パリの花屋さんで束ねてもらうブーケの8〜9割は結束がゆるいな〜と感じることが多いのですが、それはあくまで日本人の感覚かもしれませんね。
ブーケに使われていない色が浮かび上がる
このブーケには黒は使われていないのですが、なぜか黒い色が印象に浮かんできました。
トルコブルーと濃い青紫の濃淡、コデマリの茎、花の影が黒を想像させるのかもしれません。
この(想像上の)黒とビビットカラーが混ざった感じ、どこかで見たことある気がするんですよね…。
渋谷駅の通路に飾ってある岡本太郎の壁画やノートルダム大聖堂のステンドグラス、大正時代の着物の帯の色あいかなあ。
毒々しさもあるけど、やりすぎ手前のさらっと感もあるような。
ここのブーケをみたときに湧き上がる「ナニコレ?」感は、やっぱりまだ自分の中に残っている「花とは、ブーケとはきれいなもの」という固定観念が反応しているからなんだろうなあ。
で、頭の中にある引き出しから過去に見た絵画や風景の中から近いビジュアルを取り出して、目の前のブーケとそれらを照らし合わせて、「ああ、この感じ!」と、違和感を分解して消化すると。
固定観念は誰だって持っているし、なくすのはとっても難しい。
だったら、拒否する理由じゃなくて理解するきっかけにすれば、いろんな発想の幅が広がりそうですね。
こんなふうに想像や思考をかきたてられる花屋さんが、日常的な界隈にふつうにあるところが驚きです。
プロがおすすめするのも納得!
【Arôm Paris】
アローム パリ
住所
73 Av. Ledru Rollin, 75012
アクセス
メトロ8番線Ledru Rollin
営業時間
月火水木金土 9:00〜20:00
日曜休みウェブサイト
http://www.aromparis.fr/