4月19日から24日までKOLME姉妹は研修でパリに行ってまいりました。
今回は積極的に感性を広げようと、3軒の個性的な美術館を訪れました。
どう個性的かといいますと、
「アーティストが実際に作品を製作していた空間そのまま美術館」です。
今回は2軒目のレポートです。
1軒目はこちら
>>>ブルーデル美術館 KOLMEパリ研修2018①
パリの個性的な美術館2:イブ・サンローラン美術館
昨秋リニューアルオープンされた、パリで今一番注目の美術館です。
1974年から2002年までメゾンの本社だったのだとか。
展示室入ってすぐの部屋には、サンローランといえば!象徴するコレクションが。
紳士服から得たインスピレーションを女性の身体に合う服に仕立てています。
これらが作られた1970年代、女性の自由や自立が世界中で叫ばれた当時の空気が、
身体の動きを制限するスカートやきついウエストの服から、
機能的で動きやすい服作りを後押ししたのでしょうね。
サンローランがモロッコ・マラケシュの別荘で描いたスケッチの数々はパリのアトリエに送られ、
生地選びや仮縫いの工程に進みます。
特にここは重要!というディテールには詳しい説明が書き加えられます。
1つのコレクションでは、昼間の仕事着やカクテルドレスまで
一日のあらゆるシーンで着用される服が発表されます。
デザインされる服は約100着にのぼるのだとか!
自宅のリビングにいながら本を通して旅行をするのがサンローランのお気に入りだったそうです。
アフリカ、ロシア、アジア、スペインなど、さまざまな行き先から生まれた服の数々。
エキゾチックな世界の国だけでなく、服装の歴史もサンローランのインスピレーション源でした。
バッスルスタイルを現代に取り入れるところなんて、
ヒップホップのサンプリングと同じですね。
生前彼が仕事場としていたアトリエも展示されています。
生地やボタンのサンプル、本、文房具など、今でも使われていそうな臨場感に溢れています。
「世界のモードを牽引する新しいファッションを発表しつづける」
と、言葉では簡単に言えますが、実際に動き続けるって本当に大変なことですよね。
1958年にディオールで初めてのコレクションを発表してから
2002年の引退まで40年あまり新しいデザイン作り続けた
サンローランの非凡さがビシビシ伝わりました。
美を生む喜びと苦しさは表裏一体だろうから、本当に大変な仕事だったんだろうなあ。
おみやげにぴったりなミュージアム限定トートバッグは見逃せませんよ〜。
日によっては混雑するので、絶対見たい!という場合はサイトでチケットを予約することをオススメします。
イブ・サンローラン美術館 基本情報
【Musee Yves Saint Laurent Paris】
住所
5 avenue Marceau 75116 Paris
営業時間
火水木土日・11:00〜18:00
金・11:00〜21:00
ウェブサイト
https://museeyslparis.com
パート1のブルーデル美術館はこちら。
2017年のパリ研修のレポートはこちらからどうぞ〜。
>>> https://kolme-tokyo.com/category/blog/paris/