「楽しい花時間♪」をモットーに、テクニックと感情をバランスよく使った作品づくりをするレギュラーレッスン。
毎月テーマを設定して、より深いレベルで花を学んでいただきます。
11月はダイニングテーブルを彩るアレンジメントをお作りいただきました。今月のレッスンレポートをお届けいたします。
SDG’sなアレンジメント
SDG’sなアレンジメントというと、どのようなものか想像がつきますか?
ものは言いようで、環境を意識した資材を使ったアレンジメントのことです。
アレンジメントは、一般的にフローラルフォームを使われます。
そのフローラルフォームはフェノール樹脂(ベイクラート)が主成分で、使い終わったものは不燃ゴミとして処理しなければなりません。(自治体により廃棄方法は違います。)
フローラルフォームから花材を抜いたり、フォームを絞って水分を抜く作業も大変だし、不燃ゴミを出すという後ろめたさ。
時代的にも、フローラルフォームに頼らない作品づくりをしていくのが自然な流れでした。
ということで、今月はフローラルフォームを使わないアレンジメント=投げ入れスタイルをご提案いたしました。
投げ入れとは、花器に花材を1本ずつ入れて作るスタイルです。
花材をただ入れるだけではなく、ブーケづくりと同じく計算されたアプローチが必要になります。
テクニックを駆使した投げ入れアレンジ
ブーケ同様、まずは作品のイメージづくりからはじまります。
今月は映画「グランド・ブダペストホテル」のユーモラスでカラフルなイメージをもとに、テーブルに置くアレンジメント作っていきます。
作り方としては、花器に花留めを仕掛けたり、花材を希望の場所・高さ・向きに置くためのクッション花材を仕込みながら進めていきます。
投げ入れアレンジメントの難しいところは、花材を入れたいポイントに入れても動いてしまい、形がなかなか決まらないことです。
ブーケの場合、自分の手がブーケの支点・軸となるので、花材の配置のコントロールが自由自在にできます。
一方、投げ入れアレンジメントは花器の一部分が軸となるので、手の中で作るのとは違う感覚が必要となります。
紙を切るときに、ハサミを使うか手で切るかの違いみたいなものですかね?
道具を使うか手でするか。みたいな。
普段手で作ることに慣れていると、手の感覚がわかっている分、手を離れて作る場合は感覚が狂ってしまいがちです。
なので、今月ははじめての投げ入れということもあり、皆さん苦戦していました。
今月の花材
・ダリア
・カラー
・ダイヤモンドリリー
・ベッセラエレガンス
・ユーカリ ニッコリー
・アカシア ブルーブッシュ
・ツルウメモドキ/ ヤドリギ
投げ入れもブーケも構造は同じ
苦戦した投げ入れスタイルでしたが、イメージした作品づくりはもちろん、アウトラインを決めて一本一本花材を足していく方法は、ブーケ作りと同じです。
テーマに沿ったカラフルでさまざまな形状の花材を用意したので、配色や配置のバランスを取るのが難しかったでしょう。
でも、そのスキルはブーケ作りで培われているので、ふーふー言いながらも素晴らしい作品に仕上げてらっしゃいました!さすが!!!
投げ入れだからできるスタイル、花器の大きさや形を生かしたアレンジメントは、ブーケとは違う楽しみがあります。。
復習がてら、いろいろな花材で投げ入れスタイルをやってみてくださいね。
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