2026年2月スタイルクラス ブーケに映る“その人らしさ”

スタイルクラスでは、毎月テーマを設けています。

それは正解を示すためのものではなく、
私の中にある、ブーケデザインの骨組みのようなもの。

今月はバレンタインの季節に重ねながら、
花をどう組み立てるか、その設計の背景にある感覚を共有しました。

テーマを理解しきる必要はありません。
「そんなふうにブーケを考えているんだ」と、
どこかに引っかかってくれたらそれで十分です。

今回の花材は、ピンクと赤を中心とした構成。
同じ花を使っているのに、完成したブーケは驚くほど違う表情を見せました。

明るく鮮やかな花を自然と前に出す方は、
軽やかでやわらかな印象に。

少し深みのある色を前面に置く方は、
落ち着いた、大人びた雰囲気に。

誰も理屈で計算しているわけではありません。
無意識に心地よい配置を選び取っているだけ。

けれどその選択は、不思議なくらい作り手の雰囲気と重なります。
花は、現時点でのその人らしさを映します。

ネトワイエ(下処理)の時間は、よく観察し、考える時間。
どの葉を落とすか、どこで切るか、どう扱うか。
そこでは思考をかなり使います。

けれど束ね始めると、空気は少し変わります。
ブーケの軸と茎の角度だけに意識を向けながら、あとは感覚へ。

花に触れながら言葉を活発に交わす時間もあれば、
全員が無言になり、ただ集中して花と向き合う時間もある。

思考と感覚のあいだを行き来しながら、
一本一本が居場所を見つけていきます。

花をどう配置するか。
何を出して、何を控えめにするか。

その選択は、どこか生き方にも似ている気がします。

ブーケを組み立てることは、
自分の人生を組み立てることに、少し似ている。

正解を探るのではなく、
自分の心地よさを信じて形にしていく。

2月もまた、その人らしさが、目に見えるかたちになる時間でした。

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この記事を書いた人

KOLME姉。東京都出身。幼い頃より日本舞踊から茶道、華道を習い、日本の伝統美に触れる元・三味線奏者のパリスタイルフラワーアーティスト。責任感が強く面倒見の良い親分気質、思い立ったら即行動の情熱家。好きなものは、美容・宝塚・JALマイル計算。