GoToトラベルを利用して、仙台に来ました。
仙台の街をふらふらとお散歩しながら写真を撮っています。
本日は和菓子屋さん「賣茶翁」をご紹介です。
たまたまGoogleマップで見つけたこちら。
行ってみてびっくり。
入り口の気配からすでに茶味がバシバシ漂っています。
仙台でお茶席のお菓子といえば「賣茶翁」
定禅寺通りを西公園の方へ直進した、仙台市民会館の道挟んで反対側。
せんだいメディアテークから歩いて3分のところにあります。
店名の賣茶翁とは、黄檗宗の僧の名前。
煎茶の中興の祖と言われているようです。
茶道のお稽古の中で、「ご用意が整いましたら、鳴物でお知らせください」と言う場面があります。
鳴物とは、この鐘のようなもの(雲板と呼ぶらしい)のことだったんですね。
体温が0.5度くらい上がる玄関。
あまたの茶人がこちらののれんと引き戸をくぐったのでしょう。
私もその中の一人にむふふふふふ…。
賣茶翁の喫茶席で薄茶とお菓子タイム
ちょうど喫茶席のオープン時間だったので、お茶をいただきました。
ウイルス感染症対策のため、現在の喫茶席は2名席が2つです。
最大定員が4名になっています。
祖母の家に遊びに来たような親しみを感じる喫茶席のしつらえ。
こちらを訪れたお客さんがメッセージをしたためる「らくがき帳」。
縁側に何冊も積まれていました。
おまちかね!栗きんとんと薄茶です。
栗きんとんは、極限までなめらかに裏ごしされた栗が口の中でじゅわ〜っと溶けます。
薄茶には京都・宇治にある「上林春松本店」の「五雲の白」が使われています。
濃茶は同店の「松風昔」だそうです。
濃茶が飲めるお店って珍しいですよね。
お茶をいただいてる最中も、お菓子を求めるお客さんが途切れません。
すごいな!
「みちのくせんべい」 と「どらやき」を持ち帰りました。
薄紙に包まれた麩焼きの甘いおせんべい「みちのくせんべい」。
周りが黒砂糖でコーティングされています。
ぽろぽろと粉が落ちない配慮が「THE 茶席のお菓子」ですね〜。
午後になると売り切れるどらやきは、買ってから2日経っても皮がしっとり。
しっかり粒が残ったあんこは硬すぎず、柔らかすぎずの水分量です。
上生菓子の味と技がこの素朴などらやきにもつまっているなんて、贅沢だわあ。
以上、賣茶翁をお届けしました。
いやあ、ここはすごい!
電話番号は非公開、ホームページもありません。
予約もお取り寄せもできないので、食べたかったら行くしかありません。
このお店のために今すぐ新幹線に飛び乗りたいです。
昨日の彦いちといい、賣茶翁といい、仙台のあんこの美味しさを知ったことが、仙台フォト散歩最大の収穫でした。
これを機に、東京の美味しいあんこも探してみます!!
仙台フォト散歩はつづく
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