「楽しい花時間♪」をモットーに、テクニックと感性をバランスよく使った作品づくりをするレギュラーレッスン。
今月は、ネイティブフラワーを使ったブーケをお作りいただきました。
7月のレッスンレポートをお届けいたします。
生徒さん発「秘密の楽園」なブーケ
今月のテーマ「秘密の楽園」は、2014年Dior春夏コレクションで、ラフ・シモンズが考えた”全く新しい女性像を表現したもの”からヒントを得ました。
そもそもこのショーを知ったのは、生徒さんからのおすすめでした。
どんなものでも作品の題材にできちゃうのがクリエイティブの面白いところですね。
ご自身のアンテナに引っかかったものをシェアしていただければ、機会を見てレッスンに取り入れていこうと思います。
洗練と野生的という対極を表現する
ラフ・シモンズのすごいところは、2014年にメゾンのコードに忠実でありながら、既成概念を覆すことで予測不能で謎めいた女性像をセンセーショナルに表現したところ。
今から9年前、当時の人々はまだ既成概念を覆すとかの意識は薄かったと思います。
今の時代でも共感できるこの考えは、ブーケ作りの真髄だったりします。
作品に込められた思いを知れば知るほど見え方も変わってきますね。
基本があっての自由な表現
作品づくりは自分の感覚を大事にすることがポイントです。
これカワイイ!
もっとエアリーにしよう。
ここはグリーンが多いので、赤いものが欲しいかも。
意識に上がってくる前の心の声みたいなものを拾いながら束ねていくと、自由でのびやかな作品になります。
そのように束ねるためには、基本のスキルが必須です。
基本のスキルとは、花の持ち方、手の使い方、手の力加減など。
すぐに身につくものではありませんが、レッスンでは毎回チェックしていますし、続けていれば必ず身につきますので、あきらめないでくださいね。
できないことよりもできたことを伝える
レッスンでは、生徒さんのできていない所をチェックし改善方法をお伝えするのが当たり前になっていました。
逆に上手にできている場合は、全体の2割ぐらいしか「いいですね。」などのコメントはしていなかったようです。
生徒さんが束ねているのをじーーーっと見ている私の姿が怖かったようで(無言で見られると怖いですよね。)緊張させていたことに気づきました。
心の中では「今のすっごくイイ!」とか「や・る・な」といったポジティブなものなのに、それを口にせず、逆に緊張させてしまうという・・・泣
これからは積極的に「素晴らしい」発言をしていこうと思います!
良いところをどんどんお伝えしますので、自信を持って制作していただければ嬉しいです。
今月の花材
・バンダ
・アンスリウム
・ピンクッション
・プロテア
・クルクマ
・トリトマ
・レンギョ
・キバナノコギリソウ
・草礼玉
・ベロニカ
・アレカヤシ
・ミソハギ/ギシギシ
・アカシア フローリーバンダ/グレビレア
・アレキア
・ヘリクリサム
今月は、レッスン歴の長い生徒さんが意外にも悪戦苦闘していた印象でした。
個性の強い花材が多く、バランスを取るのが難しいので、思考を最小限にする方がパパっと仕上げることができます。
ブーケ作りは花材のバランスだけでなく、思考と感覚のバランスも大事ということがよーくわかりました。
ブーケはやっぱり奥が深いですなぁ。
さて、次のレギュラーレッスンは9月になります。
毎年恒例のコスモををご用意して、皆様のお越しをお待ちしています!
フラワーレッスンを初めてみたい方はトライアルレッスンをどうぞ
パリスタイルフラワーで私らしい仕事づくりを叶えたい!作品づくりとビジネスの基礎知識が学べるコースです。