お気に入りのボブンでエネルギーチャージ

この日は、お気に入りのボブン屋さんからスタート。
ここは人気店なので、開店時間を狙うのが鉄則。さもなければ入店まで並ぶことになります。
ボブンについては、こちらの記事に説明がありますのでご覧くださいませ。

初めてボブンを食べた時、あまりの美味しさに感激して、いっときはいろんなお店のボブンを食べまくっていました。でも、ここを超えるボブンには未だかつて出会ったことがありません。
美味しいお店をご存じの方は、ぜひ教えてくださ〜い!
午後はマレ地区へ。音楽と共和国の静かな対話

午後は、マレ地区にあるフランス国立公文書館(Archives Nationales)へ。
事前にパリの展示情報を調べていて、この場所がずっと気になっていました。
大きすぎず、小さすぎず、2時間ほどでじっくり見てまわれる理想的なミュージアム。
しかも、建物は18世紀の貴族の邸宅「サレ館(Hôtel de Soubise)」を利用していて、それだけでも一見の価値があります。

この日開催されていたのは、「音楽と共和国:革命から人民戦線まで」という特別展。
ナポレオンが音楽を通して市民の心に働きかけ、国家との一体感をどう設計していたかが丁寧に紹介されていました。
単なるプロパガンダではなく、音楽の“感情に届く力”をきちんと理解して使っていたことに驚きました。やっぱりナポレオンって、人の心を意のままに動かすことができるカリスマだったんですね。

音を通して人の心を動かす力。
そのあり方は、私が普段、花に触れていてふと心が動くような感覚にも、どこか重なる気がしました。
香りや色、空間に漂う“なにか”によって、気づけば気持ちが整っていたり、軽くなっていたり。
そう思うと私たちは日々、目に見えない力と一緒に生きているのかもしれませんね。

夜は友人と、ちょっぴりディープなエリアで絶品カレー
夜は、パリで会社を経営している友人と待ち合わせ。
彼とはかれこれ10年以上の付き合いで、パリに行ったらいつも、その時の“彼の旬”のお店に連れて行ってくれます。
今回は、かなりディープなエリア。
基本的にかなり治安の良いと言われる場所でしか行動しない私にとっては、駅周辺からしてちょっと危ない雰囲気で、自然と体に力が入り、防衛体制にシフト。
だって、メトロの出口から侵入してくる輩や、闇タバコやら何やらを密売している人たちがやたらと目に入り、とにかく怖い…。
駅で待ち合わせだったはずが、「店に直接来て!」と連絡が入り、「無理です!怖くて駅から出られません!」とSOSを送る私。
迎えに来てくれるまでの10分弱が途方もなく感じられて、生きた心地がしなかった。
その話をしたら、「オマエはパリのことを何もわかってないなー!」と、軽く説教される始末。んもぉ、ひどい!笑
でも、連れて行ってくれたのは、本格的なインドカレーのお店。
スパイシーな一品料理やビリヤニなど、普段は選ばないようなものをいろいろ注文してもらい、どれも本当に美味しかった。
ただし!ここはひとりで来るのは絶対に無理。
昼間なら、ギリギリいけるかな?というレベルでした。

予定を決めすぎず、流れに任せた一日がくれたギフト
この日は、最低限の予定だけを決めて、あとは流れに任せるように過ごしました。
ギチギチのスケジュールじゃないからこそ、時間を気にせずにゆったりと、心ゆくまで気になったものに触れられる。
こういう感覚は、久しぶりだったかもしれません。
そのとき目にしたものや感じたことの余韻に浸れるって、体全体で吸収しているような感覚にもつながって、すごく有意義で、心豊かな時間でした。



