前回のブログで、
コルメが“教わる場所”ではなく、心がふっと整い、
気づけば自分が変わっていた。そんな場へと進化していること
ということを書きました。
あのブログを書いてから、改めて思ったのです。
私が11年続けてきたレッスンも、ずっとこの“戻る場所”をつくりたいという想いで続いてきたのだと。
そして、今ようやくその想いを
形として整えるタイミングがきたと感じています。
ここから、2026年1月から始まる
新レギュラーコース(プルミエクラス/スタイルクラス)
誕生の背景を少しお話しします
1つのクラスでは伝えきれない“もどかしさ”
長くレギュラーコースを続けてきて、ずっと感じていたことがあります。
生徒さんの目的もペースも、花との距離感も本当にさまざま。
花を上手に束ねたいという方もいれば、
自分の世界観を深めたいという方もいる。
でも、これまではそのすべてを
ひとつのクラスの中にまとめていた。
その結果、どちらの良さも発揮しきれない場面がありました。
もっと丁寧に“型”を整える時間が必要だな。
もっと自由に“世界観”を広げられる場をつくりたいな。
そんな思いが募っていったのです。
私自身の変化が、クラスづくりを変えた
花を始めた頃の私は、完全に“思考型”。
計画して、逆算して、正解を探して… そんなタイプでした。
でも花と関わり続けるうちに、
感覚で決める心地よさ を知りました。
一本の茎を切るとき、
ブーケの重心が「ここ!」と決まる瞬間。
あの小さな “確信” の積み重ねが、私の生き方まで変えていった。
その体験を生徒さんにも伝えたい。
そのためには、
・型を整える時間
・世界観を引き出す時間
この2つを分けて深める必要があると、ようやく気づいたんです。
プルミエクラス:型が整うと、迷いが消える
プルミエは「基礎」という言葉では語りきれません。
一本の花と向き合いながら、
思考と感覚のバランスを育てるクラス。
日常の一輪も、30本のブーケも、
実は“同じ感覚”で束ねています。
・花の向き
・自分の心の向き
・そっと置く呼吸
それらを静かに整えていくと、
作品だけでなく“心の中のざわつき”も整っていく。
迷わない自分の軸ができるクラスです。

スタイルクラス:世界観は、自分の内側にしかない
スタイルクラスは、技術のその先。
テーマと向き合いながら、
自分の「好き」や記憶を掘り起こすクラス。
人の数だけ世界観がある。
そしてその世界観を花で表現することは、
人生を自分でデザインすることに似ています。
生徒さんの作品が一気に変わる瞬間。
それは必ず、本人の“イメージ”が育った時です。
このクラスは、そのイメージの源泉を育てる場所。

コルメのレギュラーコースは「技術」と「生き方」の両方を扱う
14年続けてきて、ようやく言語化できるようになりました。
花を習うという行為は、
人生を整える行為とつながっている。
だからこそ、
「型」と「世界観」を分けて育てるこの2クラスが、
今のコルメにとってのベストだと感じています。
最後に
コルメは“アトリエ”として、
これからも変化し続けていきます。
でも変わらないのは、
「花で人生を豊かにする」という想い。
この新しいレギュラーコースが、
皆さんにとって “自分に戻る時間” となりますように。

