2025年5月レッスンレポート「芍薬で田園を束ねる」五つの風景から生まれた初夏のブーケ

パリスタイルフラワー教室開業 ビジネスの仕組み作りとweb集客で売れるスクールへ 東京 世田谷 羽根木 KOLME(コルメ)2025年5月レッスンレポート「芍薬で田園を束ねる」五つの風景から生まれた初夏のブーケ

今月のテーマは、ベートーヴェンの交響曲《田園》。

春から初夏へと移り変わるこの時期に、
自然の風景や空気感、心の動きまでを表現してくれるような音楽。
その全5楽章からインスピレーションを得て、ブーケを束ねました。


目次

美しさのピークを迎えたシャクヤクたち

今回の主役は、シャクヤク。
つぼみではなく、「開きかけ〜咲きかけ」が一番美しいと感じるこの季節に、
それぞれがちょうど良いタイミングで花開いた、絶妙な咲き具合の子たちを集めました。

ふわりとほどけるような花びら、やわらかく光を受ける質感。
開き具合のグラデーションが生む表情の違いが、ブーケ全体に奥行きを与えてくれます。

5つの楽章をブーケにのせて

花材は、田園交響曲の5つの楽章からそれぞれエッセンスを抽出して構成しました。

たとえば──
第1楽章の「田舎に到着した喜び」からは、穏やかで静かな高揚感。
第2楽章の「小川のほとりの情景」からは、流れるようなラインや葉の動き。
第3楽章では、人のぬくもりや集いのあたたかさを。
第4楽章の「雷雨」では、少しだけスパイスの効いた動きを。
そして第5楽章、「嵐のあとの喜びと感謝」で、全体を穏やかに調和させました。

完成したブーケは、一本ずつの花の個性を尊重しながらも、全体としてひとつの“風景”を描くような仕上がりに。

今月のレッスンで大切にしたこと

今回のレッスンでは、
「空間に風を通す」こと、
「感覚を信じて手を動かす」ことを大切にしました。

技術的には、スパイラルの組み方や、花材の高低差・角度など、細かなポイントがたくさんありましたが、
大事なのは、“整えすぎずに整える”という感覚。

つい詰め込んでしまいがちなときも、
ひと呼吸おいて、空間を見渡してみると、ふっと緩む。

そのとき初めて、
「余白がある方が、むしろスムーズになる」
「無意識に力が入っていた」
そんな声が、生徒さんからも自然とこぼれてきました。

生徒さんの声から

・「最初は難しそうだったけど、やってみたら意外とできた」
・「花に触れているうちに、気持ちが軽くなってきた」
・「自分にも“感覚”があったんだと気づいた」
・「こうやって、自分を整える時間って大事ですね」

花と向き合うことで、心の奥の静かな部分に触れる。
そんな瞬間が、今月もたくさんありました。

最後に

自然の風景を音で描いた《田園》のように、
花で描く風景にも、ことばにならない気配や感情が宿っていました。

「自然体でいることの心地よさ」
「人と人とのあたたかさ」
「美しさをそのまま受け取る感覚」

そんなエッセンスが、それぞれのブーケにふわりと込められていた気がします。

来月もまた、どんな季節の風が吹くか楽しみにしています。

フラワー教室開業 ビジネスの仕組み作りとweb集客で売れるスクールへ 東京 世田谷 KOLME(コルメ)

初心者さんでも楽しくナチュラルでシックなパリスタイルブーケが作れる、体験レッスンです。

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この記事を書いた人

KOLME姉。東京都出身。幼い頃より日本舞踊から茶道、華道を習い、日本の伝統美に触れる元・三味線奏者のパリスタイルフラワーアーティスト。責任感が強く面倒見の良い親分気質、思い立ったら即行動の情熱家。好きなものは、美容・宝塚・JALマイル計算。

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