こんにちは。
KOLME妹・Michikoです。
今回ご紹介するのは世界遺産に登録されているフォンテーヌブロー宮殿です。
まずは、私たちがなぜ宮殿を訪れることになったのか?についてお話してみたいと思います。
そもそも今年のパリ研修は、「パリスタイルフラワーの本場であるパリの人は、どのように花のある暮らしを送っているのか?」を知ることが目的だったんですね。
で、花についてはこれまでの経験から、どのような場所を訪れれば興味深い情報を得られるか、だいたいの目星はつけられるようにはなったんです。
が、、、、。
問題は「暮らし」の部分です。
「暮らし」って、範囲が広いうえに抽象的な概念ですから、掘り下げようにも手がかりを見つけにくいんですよね。
そこで、暮らしを「衣・食・住」に分けて考えることにしまして。
さらに、その中でも「住」に注目すれば、インテリアに関するヒントが見つかるのではないかと考えたわけです。
ところが、私たちはインテリアについての知識がほとんどありません。
加えて、住まいや環境づくりに対する苦手意識もありました。
そこで、「一体どこで何に触れれば、インテリアについて知るきっかけになるのか?」と脳内検索していたとき、『Premium特別編集 パリの街を、暮らすように旅する』の中にフォンテーヌブロー宮殿のページを見つけたんです。
国のトップである王様が住む宮殿は、その国のインテリアのスタイルや好みの傾向などが最も濃く表現されている場所っぽいじゃないですか?
ですから、宮殿を訪れれば、なんにも知らない自分たちにも分かりやすいのではないかと期待したのです。
実際に行ってみたら…。
胃もたれするほどの厚みと重みと濃さでしたよ!
細部まで職人技が施された壮大な装飾のオンパレードにずーっと圧倒されっぱなしでした。
たくさん写真を撮ってきましたので、数回に分けてフォンテーヌブロー宮殿の模様をお届けしますね!
本日はナポレオン1世の博物館をどうぞ〜。
フォンテーヌブロー宮殿に行ってきた
フォンテーヌブロー宮殿は、パリから南東約60キロに位置しています。
パリのリヨン駅から電車で45分くらい、フォンテーヌブローアヴォン駅が最寄り駅。
駅からは宮殿行きのバスが出ています。
(宮殿に向かう電車の旅の様子は後日アップしますね)
見学チケットは、「CHÂTEAU GENERAL ADMISSION TICKET(一般入場券・14ユーロ)」を公式サイトからオンライン予約しました。
このチケットで宮殿の居住スペースとナポレオン1世博物館に入場可能です。
ざっくりフォンテーヌブロー宮殿の歴史
フォンテーヌブロー宮殿は、12世紀より王家の狩猟場だった土地に、歴代の王が城壁や修道院を建てたのが始まりです。
16世紀、フランシス1世が当時侵攻を進めていたイタリアからレオナルド・ディカプリオなどルネサンスの芸術家をフランスに招いて、宮殿を増築。
ルネサンス様式の絵画、彫刻、タペストリーがあふれるこの場所から、「フォンテーヌブロー派」と呼ばれる美術史のひと時代が生まれました。
その後もアンリ2世、アンリ4世、ルイ16世まで増築や改修が続いたものの、フランス革命で調度品がすべて売り払われることに。
帝政時代の皇帝、ナポレオン・ボナパルトがここを皇宮として再建しました。
現在わたしたちが目にする宮殿のほとんどは、当時の姿なんですって。
王と妃になりきって見学も可能!見学コースの1番目、ナポレオン博物館にいってきま〜す!
Musée Napoléon I ナポレオン1世博物館
「ルイ15世の翼館」にあるナポレオン1世博物館では、ナポレオンが戴冠式で身に着けた剣や武器、生活用品や工芸品などが展示されています。
どやっ!皇帝だ!という心の声が聞こえそうな肖像画。
地方出身のいち軍人から1代で国のトップまで上り詰めるという生き方、ドラマチックですよね。
鷲のマークのナポの剣
ナポの最初の妻、ジョセフィーヌもあちこちに。
パリ郊外のマルメゾン城にバラ園を作り、世界中からバラを収集。
園芸家を支えて受粉方法を確立させ、たくさんのオールドローズが生まれました。
現代バラの誕生にも繋がっているそうです。
陶器の展示室。
割とそっけなく展示されているのですが、陶器一つ一つには精密な絵付けが施されていて、たいへんけっこうな品々だと思うんですよ。
皇帝一家の顔が入ったティーセット。
一番大きなポットはやっぱりナポ。
チュイルリー庭園の風景なんかも。
イタリア・メディチ家様式のグラスセット。
飲み物に合わせてグラスを使い分けたのかな。
お茶サーバー。
ホットチョコレートを温める専用の鍋。
銀食器。
真ん中の槍をもっている人は…ナポ?
赤像式陶器の壺。
中央の柱の右がナポっぽい。
鷲のマークの製薬会社…ではなく、ナポのマーク。
ベルサーチ!?なベルトのバックル。
ナポが野営するときのテント。
テントが花柄なところが意外とかわいい。
二人目の妻、マリー・ルイーズの部屋(というか家具?)。
マリー・ルイーズとの間に生まれた息子、ナポレオン2世の調度品。
壁紙とおなじ黄色の張り地がおしゃれ。
真ん中の花はシャクヤクかなあ?
グッチっぽい子供用のショルダーバッグ的なもの。
ナポレオン2世の没後50年経ったくらいの年代なので、子孫のうちの誰かのものでしょうかね。
おままごと用食器セットもセーブル陶器。
ゴージャス!
ナポレオン一家の肖像画と胸像が向かい合った回廊。
家系図で顔と名前を確かめないと、誰が誰だかわからなくなってしまいます〜。
宮殿本編を前にして、見ごたえが…
さらっと流せば20分くらいで見学できるところらしいのですが、気づいたら1時間経っていました。
個人的にフランスの歴史城の人物というと、マリーアントワネットの存在が飛び抜けていまして、ナポレオンの印象ってそこまで…だったんですよね。
ですが今回この宮殿やパリの歴史なんかを調べるうちに、彼が及ぼしたフランスの政治や文化への影響の大きさがだんだん分かってきました。
冒頭に触れた旅のテーマ・インテリアとは少しズレちゃったかもしれませんが、はるばるフォンテーヌブローまで来て流し見は、できなかった〜。
いや〜、宮殿の居住エリアの見学はまだなのにこの情報量ですよ。
次回こそ、いよいよ宮殿の内部をお届けしますね〜。
【Château de Fontainebleau】
フォンテーヌブロー宮殿
住所
77300 Fontainebleau
パリからのアクセス
フランス国鉄SNCFのTER(ローカル列車)利用
パリ・Gare de Lyonリヨン駅からFontainebleau Avonフォンテーヌブロー・アヴォン駅下車(約40分)。
バス15分
営業時間
10月〜3月:9:30-17:00
4月〜9月:9:30-18:00
休み
火曜日、1/1、5/1、12/25
ウェブサイト
https://www.chateaudefontainebleau.fr/en/