イイ感じのエッセイ的な文章を書けるようになりたい!
でも、そもそもイイ感じとはなんぞや?
とうわけで、マイ“イイ感じ”を見つけるべく、8月は手当り次第エッセイを読み漁りました。
どうやら、私が求める“イイ感じ”とは、“じわじわと和む平和な感じ”みたいです。
入浴剤とか、ツボ押し棒とかのリラックスグッズ的な!?
そこで、じわじわと和む平和なエッセイ3冊をご紹介したいと思いまーす。
酒井順子『ごはんの法則』
社会現象にもなった『負け犬の遠吠え』の著者、酒井順子さんの食に関するエッセイ。
立食パーティーに並んだおいしそうな食事に手を付けたいけど付けられないもどかしさ、クリームソーダのアイスとソーダの食べる順序、喫茶店でケーキを食べたいんだけど、食べたいって言ってもいいのか空気を読む感じ…。
誰もが必ずクスッとしてしまう瞬間を見つけてしまう酒井さんの観察眼はほんとうにすごい!
知的な大人の女性にも、みみっちくて未練がましい食べグセがあることがわかって親近感がわきます。
片桐はいり『もぎりよ今夜も有難う』
数々の映画やドラマで活躍する女優、片桐はいりさんのエッセイです。
18歳から7年間チケットのもぎりのアルバイトをしていた銀座の映画館にやってくる、クセのあるお客さん。当時のもぎり仲間との日々。旅先で訪れた映画館での思い出など。
スクリーンの向こうで演じる側になっても、こちら側の気持ちを持ち続けるはいりさんの映画愛はまっすぐで温かくて、彼女が「かもめ食堂」で演じたミドリさんみたいです。
各エピソードの映画をもじったタイトルも素敵。
映画館に行きたくなる一冊です。
阿佐ヶ谷姉妹『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』
由紀さおり・安田祥子姉妹のトルコ行進曲の合唱ネタに私のハートを撃ち抜かれたお笑いコンビ、阿佐ヶ谷姉妹のお二人によるエッセイです。
阿佐ヶ谷のアパートの一室での共同生活の様子が生活感たっぷりに描かれています。
エアコンの設定温度やこたつ中で足がぶつかるところ、わーかーるー!
と、親戚の集まりでみかんを食べながらおしゃべりしているような錯覚に陥ります。
ご近所づきあいや馴染みのお店での主人とのやりとりは、このご時世ではすっかり希少になってしまいましたが、姉妹の周りにはまだまだ健在。
阿佐ヶ谷の商店街に行ってみたくなることうけあいです。
エッセイが書けなくて泣いてしまったエリコさんが健気!
どれもいい味
食べることや映画をみることなど、生活のいたるところにエッセイのテーマは転がっているんですね。
スナップ写真の被写体を探すのと似ているな〜と頭ではわかっているけれど、文章にするのは難しいんですよね。
これからも沢山本を読んで、言葉や文章に対するセンスを鍛えていこうっと。
エッセイに限らずおすすめの本がありましたら教えてくださ〜い!