ときめきとアートは自分の中にある:花を通じて感じること

レッスンを通じて改めて感じることは、「ときめき」はいつでも自分の中にあって、それを見つけるかどうかは自分次第だということです。

私たちは、何かに挑戦するとき「できない」と思ってしまうことがあります。そしてその瞬間から「できない」にばかり目を向けてしまいがちです。でも、同じ出来事でも視点を少し変えるだけで、全く違う感情が生まれます。「上手くいかない」と嘆くのか、それとも「おもしろそう!発見できちゃう私ってすごいかも!」と自分の力に驚き、感動するのか。その選択肢は、実は自分の手の中にあるのです。

目次

できた部分に目を向けることの大切さ

レッスンでは、生徒さんが成長できるよう、課題を見つけて改善する方法をお伝えしています。ただ、その過程で「できた部分」をお伝えする機会が少なくなり、生徒さん自身が「できなかったところ」にばかり目を向けてしまうことがあります。でも、私は心から思うのです。自分が生み出した「素晴らしい部分」に気づき、自分に感動してほしい、と。なぜなら、その瞬間こそ、自分はアートを生み出せる存在だということに気づけるからです。

アートは誰にでも生み出せる

アートというと、ピカソのような天才だけが持つものと思われがちですが、アートは誰にでも生み出せるものです。たとえば、レッスンで扱う「暴れん坊」な花材も最初は扱いに戸惑うかもしれません。でも、それをただ「難しくてちょっと嫌だな」と思うのではなく、「この花材が持つ魅力をどう引き出せるかな?」と考えながら向き合うことで、そこにアートが生まれます。どんなに扱いにくく感じても、よく観察すると美しさに気づき、活かすことができます。そして、それを生み出せた自分は、まぎれもなくアーティストなのです。

レッスン中、私が目を離している時間こそ、自分の「ここが素敵!」というポイントを見つけるチャンス。一部分でも自ら作り出した世界にときめき、自分に感動する。その体験が何より大切だと思います。ブーケを束ねるその手の中で、世界に一つだけのアートが生まれているのですから。

この気づきは、実はレッスンの枠を超えて、日常にも通じるものです。私たちは日々、思い通りにいかないことや予期せぬことに直面します。仕事で失敗したり、計画していたことがうまくいかなかったり、そんなことはよくあること。でも、その出来事をどう受け止めるかは私たち次第です。少し視点を変えて、小さな成功や「意外とうまくいった!」と感じる部分を見つけることができれば、その瞬間はときめきに変わります。そして、そのときめきが、日常に小さな彩りを加えてくれるのです。

ときめき探しをこれからも一緒に

1月のレッスンを振り返り、私自身も「ときめきは自分で見つけるもの」ということを再確認しました。そして、花を通じて生徒さんが「私ってすごい!」「私にもアートが生み出せる!」と気づく瞬間は、私にとっても最高の喜びです。これからも、日常の中の隠れた「ときめき」を一緒に探していきたいと思います。そして、それが少しでも誰かの日々を豊かに彩るきっかけになれば嬉しいです。


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この記事を書いた人

KOLME姉。東京都出身。幼い頃より日本舞踊から茶道、華道を習い、日本の伝統美に触れる元・三味線奏者のパリスタイルフラワーアーティスト。責任感が強く面倒見の良い親分気質、思い立ったら即行動の情熱家。好きなものは、美容・宝塚・JALマイル計算。

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