音楽と言葉、そして花に心が動く瞬間

美しいものに心が動かされる瞬間。
それは突然訪れ、私たちの日常を豊かに彩ってくれます。
最近、そんな心ときめく出来事がありました。
ある方からいただいたメッセージが心に深く響き、胸がいっぱいになったエピソードを、今日はお話ししたいと思います。

数年前、レギュラーレッスンのテーマとしてバルトークの「ルーマニア民族舞曲」を選びました。この曲は、独特の民族的なリズムや旋律が印象的で、その背景について調べるうちに、あるバイオリニストの方のブログに出会いました。そこには読書録や楽曲解説などが綴られており、その深い内容と感性、そして滲み出るお人柄に強く惹きつけられたのを覚えています。

その方が都内でコンサートを開催されるというのを知り、「これはぜひ行かなきゃ」と即座に決意しました。同時に、「これまで抱いてきた感謝の気持ちを伝えるのは今だ!」と、意を決してメッセージを送ることにしました。

返事が来るか少し不安でしたが、いただいた返信は想像を遥かに超えるものでした。それはまるで私のためだけに書かれたエッセイのようで、感動のあまり涙がこぼれそうになりました。彼女のメッセージには、こんな一文が含まれていました。

「….知らない世界に連れて行ってくれる読書体験から得るものが多く、音楽との共通点を感じてこれからも大事にしたいと考えています。」

選び抜かれた言葉はまるで音楽のように滑らかで、重なり合う花びらを思わせる美しさが漂っています。彼女の豊かな感性と誠実さが伝わり、改めて胸が熱くなりました。

この出来事を通じて、「言葉」と「花」の共通点について考えさせられました。

花は言葉を持ちませんが、こちらの受け止め方や見せ方によって、無限のストーリーを生み出します。それは言葉の力にも通じるものです。彼女のメッセージがそうであったように、私も花を通じてその美しさを伝えていけたらと思います。

たとえば、一輪のラナンキュラスを手に取ると、その柔らかな花びらの質感に、使い込まれたシルクのスカーフを思わせる滑らかさがあります。その瞬間には、花そのものの魅力に加え、それに寄り添う言葉が、人の心に深く響く力を持つのだと気づかされます。

コンサートの日が近づくにつれ、彼女の演奏に込められた想いや感性に直接触れられることを心待ちにしています。

音楽であれ、言葉であれ、花であれ、美しいものに心が動かされる瞬間は人生を豊かにしてくれるものです。その貴重な瞬間をキャッチして、日々をさらに彩っていきたいと思います。


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この記事を書いた人

KOLME姉。東京都出身。幼い頃より日本舞踊から茶道、華道を習い、日本の伝統美に触れる元・三味線奏者のパリスタイルフラワーアーティスト。責任感が強く面倒見の良い親分気質、思い立ったら即行動の情熱家。好きなものは、美容・宝塚・JALマイル計算。

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