菊の花びらと小学生男子のイタズラ

花を見ていると、ふと昔の記憶がよみがえることがあります。
些細な瞬間や形が、思いもよらないところで過去の出来事とリンクするのは不思議なものです。
今回は、お正月アレンジメントの制作中に起きた小さな出来事が、小学生時代の懐かしいイタズラ話に繋がったエピソードをご紹介します。

年末のお正月花レッスンで、アレンジメントを作っていたときのことです。
大きな菊が2輪あったのですが、そのうちの1輪の花びらが数枚、裏返っているのを見つけました。普段あまり目にすることのない菊の表情に目は釘付け。この感じ、見たことある!なんだっけ???と、私の脳内コンピューターが動き出しました。

そうそう!小学生時代のイタズラ男子たちのこと。まぶたをひっくり返して人を驚かせたり、気持ち悪がらせたりするあの謎のイタズラです。(イタズラなのかもわからないレベル。)あの頃の私は「うわー、気持ち悪〜!」と言いつつも、どこかおかしくて笑っていた記憶があります。ちなみに、傘をひっくり返して遊ぶのも子どもたちの定番でしたよね。これは私もやった覚えがあります。

話を菊に戻すと、花びらの裏返り現象は決して珍しいことではありません。バラの花びらだってよく裏返っています。
でも、今回なぜこんなにも心を動かされたかというと、その菊の花びらはまるで「宝塚歌劇団の一糸乱れぬラインダンス」のように規則正しく並んでいたからです。その中で数枚の花びらが裏返るという”異変”が、とても目立ちました。しかも、花びらの表と裏では色が異なるため、裏返った部分がひときわ強調されて見えたのです。

「お行儀の良いお菊さんが、そんなお茶目な姿を見せるなんて!」という驚きとともに、「あなたも意外と面白いところがあるのね」と親しみを感じずにはいられませんでした。
そんなふうに思わせてくれる菊に、生徒さんたちと一緒に大笑いしながら小学生の頃を思い出してしまったのです。

日常の中でふと目にする自然の一コマが、こんなにも楽しい思い出や感情を引き出してくれることに、改めて花の持つ力を感じました。
菊の花びらの裏返りを見ながら、生徒さんたちとの会話もいつも以上に盛り上がった、そんなひとときでした。


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この記事を書いた人

KOLME姉。東京都出身。幼い頃より日本舞踊から茶道、華道を習い、日本の伝統美に触れる元・三味線奏者のパリスタイルフラワーアーティスト。責任感が強く面倒見の良い親分気質、思い立ったら即行動の情熱家。好きなものは、美容・宝塚・JALマイル計算。

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