平日はなんてことない通りが、週末になると美味しい匂いや賑やかな音楽、鮮やかな色彩あふれる景色に変わる……。
そんな移動遊園地のような場所、コロンビアロード・フラワーマーケットを訪れました。
季節の花や緑はもちろん、地元の人が何をどのように買っているかも直接見ることができるこちらのマーケットは、お花好きさんを刺激するインスピレーションの宝庫です。
ということで、以下その様子をどうぞ〜。
コロンビアロード・フラワーマーケットとは
コロンビアロード・フラワーマーケットは、ロンドン東部、ショーディッチエリアにあります。
毎週日曜日にコロンビアロード約400メートルに沿って花の市場が開かれます。
はじまりは19世紀なかごろ。
地元の花き業者があつまり、新鮮な花を販売する場所として発展しました。
現在では、ロンドン市内でも有名なフラワーマーケットの一つとして知られています。
最寄り駅は、ロンドン・オーバーグラウンドのHoxton(ホクストン)駅です。
活気のあるマーケットの入口
切り花
品揃えは基本的にニューコヴェントガーデンフラワーマーケットと同じです。
違いがあるとすれば、
コロンビアロード・フラワーマーケット
バラ、アジサイ、ユリなど、一般的に人気のある花が多め。
一般家庭で取り入れやすいメジャーな品揃え。
ニューコヴェントガーデンフラワーマーケット
ネイティブフラワーやマニアックな品種、葉ものが充実していました。
フローリストの細かな要望に応える品揃え。
ざっくりこんなところでしょうか。
パリのマルシェの花屋さんよりも、奥行きのある陳列
「Tropical BQ」のBQはブーケの略ですかね
観光客、地元住民とわず人が多い!
商品の前に2列、3列と重なっています。
鉢物
屋外で花壇に植えるポット苗、室内に置く観葉植物など、鉢物が充実していました。
左:マーケットに入口から漂ういい香りの正体はラベンダー。
右:ハーブや家庭菜園用の苗もありました。
パリのマルシェにも鉢はありますが、ロンドンのほうが数が多い印象です。
パリの中心部はアパルトマン(集合住宅)が多くを占めており、庭付きの住宅はロンドンのほうが多いという住宅事情が現れているのでしょうね。
以前ご紹介したパリの花屋さんThalieで聞いた、「パリは切り花を飾る人が多い」という言葉にも合点がいきます。
お昼が近づくと、鉢植えのまとめ買いセールが始まります。
威勢の良いコックニー英語の呼び込みが、テレビドラマの1シーンみたいです。
コロンビア通り沿いのショップ
マーケット屋台の反対側には、パン屋、雑貨屋、アンティークショップ、カフェ、パブが軒を連ねています。
オーガニックや手作り、一点ものなど店主のこだわりが伝わるディスプレイにウキウキします。
左:キャロットケーキのアイシングのてっぺんには、昔懐かしい人参のマジパン
右:朝食のおかずをいっしょくたにベーグルに挟んだサンドイッチ
ベーカリーや食材屋さんでは、「ヴィーガン」という文字を頻繁に見かけました。
ロンドンでは当たり前に浸透しているんですね。
花もだけど、来ているひとがカラフル
はじめの方は花や鉢ものに集中していたのですが、だんだんと視線はマーケットにいる人々のファッションのほうに。
上品で洗練されたマダムのシックな装い、原色、大胆な柄など、ロックミュージシャンの舞台衣装、ジャージ上下、森のリゾート風などなど、バラエティが豊か!
ロンドンの面白さは街行く人のファッションにその人のキャラが立っているところで、そのキャラの立ち方がパリよりもパンチが効いているんですよねえ。
いや〜、ロンドンの人々のフラワーアレンジメント&ガーデニングに対する熱量のほどをうかがい知るマーケットでした。
さほど広くない通りに人が密集しているので、お越しの際は貴重品に気をつけてくださいね。
コロンビアロード・フラワーマーケット基本データ
【Columbia Road Flower Market】
住所
Columbia Rd, London E2 7RG
営業時間
日・8:00~15:00
ウェブサイト
https://columbiaroad.info/
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