先日、この秋出版予定の私の本を、プロデュースから編集まで支えてくださっているちふみさんと、自由国民社の古村さんがアトリエへ来てくださいました。
今回の目的はブーケ作り。
何度も原稿を読み込み、一緒に本を作ってくださっているお二人に、「花を束ねる時間」そのものを体験していただきたかったのです。

ブーケ作りというと、きれいに束ねる技術を学ぶレッスンと思われるかもしれません。
でも、私がいつも大切にしているのは、上手に作ることではありません。
一本一本の花をよく見て、その形や色、動きに目を留めること。
「この花、いい香りがしますね!」
「こんなところで枝が曲がっているんですね。」
そんな小さな発見を重ねていくうちに、花との距離が少しずつ近づいていきます。
普段は原稿を通して言葉を交わすことが多いお二人とも、この日は花を囲みながらワイワイと、会話もいつもとは少し違うものになりました。
花に向き合っていると、その人らしい感性やものの見方がふっと表れる瞬間があります。
私にとっても、お二人の新しい一面に触れられたことが、とても印象に残っています。
レッスンが終わった後も、本の話は続きました。
原稿のこと。
出版後のこと。
これからどんな方に届けていきたいのか。
花を囲んで話していると、会議室で話すのとは違う空気になります。
肩の力が抜けて、本音が自然と出てくる。
そんな時間でした。

後日、お二人から感想をいただきました。
「自分や世界とつながり直すような、不思議な余韻がありました。」
「リトリートという意味が少しわかった気がします。」
その言葉を読んだとき、「花の力」がちゃんと届いたことが何より嬉しく感じられました。

さらに、ご自宅に持ち帰ったブーケのバラやニゲラが少しずつ開き、毎日違う表情を見せてくれていることも教えてくださいました。
今回のひとときは、ブーケを作る体験であると同時に、本づくりをともに進める仲間として、お互いを少し深く知ることができた時間でもありました。
そんな積み重ねも、この一冊を形にしていく大切な時間なのだと感じています。




