「心を祓う」と表現できる感性に憧れて

くどうれいんさんの「日記の練習」というエッセイの中に、「一番思い入れのある花は芍薬かもしれない」とありました。

初めての一人暮らしの家で生けた芍薬のこと。
白い芍薬の散り際に、当時泣いてばかりだった自分の心を祓うような思いを抱いた、と。

そんなふうに花と暮らせる感性、いいなあ。

芍薬って、ある日突然、一輪まるまる消えるように花びらを落とすんですよね。
桜にも似た潔さがあるけれど、芍薬は室内で飾りやすいから、より親密にその瞬間に立ち会える。

散り際に「心を祓う」って感じられるのは、どうしてなんだろう?

きっと、花びらが落ちるその瞬間に、自分の中の何かも一緒に落ちていく感覚があるのかもしれません。
重たい気持ちとか、溜まっていたもやもやとか。
それを「祓う」という言葉で表現するなんて、繊細で美しい感性だなあ。

私も花と接することは多いけれど、そこまで深く感じ取れているかな?
花の変化を、自分の心の動きと重ね合わせて受け止められているかな?

次の芍薬の季節には、散る瞬間をじっと見つめてみたいです。
花びらと一緒に祓われるのは、私の中の何でしょうか。

そんな瞬間に出会えたら、きっと私の花との付き合い方も、もっと豊かになりそうです。


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この記事を書いた人

KOLME妹。東京都出身。webデザイナー兼プログラマー発、アパレル経由、KOLMEの裏方兼フォトグラファー(何でも屋)。DIY好きのマイペース人間。好きな場所は、杉並区中央図書館・国立民族学博物館・八食センター