宝塚と花 常識を疑うことで広がるゆとり

先日、宝塚を初めて観る友人と東京宝塚劇場に行く機会がありました。
私は宝塚ファン歴8年ほど。ベテランには及びませんが、舞台の雰囲気や観劇のルールは自然に身についていて、もう当たり前のこととして捉えています。
ところが初心者の友人の感想や素朴な疑問に触れると、私が「常識」と思っていたことが、初めての人には驚きや不思議として映るのだと気づかされました。

この体験はとても新鮮でした。そしてすぐに、花のレッスンのことを思い出したのです。

私たちも花と長く付き合っていると、知らず知らずのうちに「これが普通だよね」と思う感覚が育っていきます。
たとえば花の下処理方法や、色合わせの感覚、飾り方のコツなど。
はじめての頃には一つひとつ新鮮だったことが、今では自然に手が動く“当たり前”になっている。それ自体は決して悪いことではありません。むしろ、続けてきたからこその財産です。

けれど、外からの視点に触れることで、その当たり前が少し揺さぶられることがあります。
「あ〜、そういうふうに見えるんだ」
「私はなぜこれを当たり前と思っているんだろう」と、
ちょっと立ち止まってみる。すると、自分の心の声が浮かび上がってくる気がするのです。

常識を疑うことは何かを壊すことではありません。そこにゆとりをつくること。
ぎゅっと固まっていた考えに少し空気を入れてあげると、見え方が変わり、自由さが戻ってきます。
花を扱う時間は、そんなゆとりを思い出させてくれる大切なひとときでもあると思います。

私自身も今回の気づきから、「もっと分かりやすく、もっと丁寧に花を通しての学びを伝えていきたい」と感じました。
自分が当たり前に思っていることを言葉にして説明するとき、そこに相手の新しい発見が生まれる。その循環がレッスンの中で広がっていくのは、とても豊かなことだと思うのです。

花と向き合う時間は、知らず知らずのうちに自分の常識を育ててくれます。
その常識を時には外から眺めてみると、新しい発見につながることもあります。どんな当たり前を見直すかは人それぞれ。小さな気づきが、花との時間をより豊かにしてくれるはずです。

常識を疑うことは乱れではなく、心にゆとりを生むこと。
その中から、また次の学びや気づきが芽生えていく。
花と向き合う時間が、そんな心のゆとりを見つけるきっかけになれば嬉しです。

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この記事を書いた人

KOLME姉。東京都出身。幼い頃より日本舞踊から茶道、華道を習い、日本の伝統美に触れる元・三味線奏者のパリスタイルフラワーアーティスト。責任感が強く面倒見の良い親分気質、思い立ったら即行動の情熱家。好きなものは、美容・宝塚・JALマイル計算。