お茶のお稽古に行ってきました。
廊下で支度をしていたら、後輩からこんな質問が。
「みちこさんって、いつから、どうやってお点前が上手になったって感じましたか?」
しばらく考えてみたけど、正直なところ、「これ!」って思い当たるタイミング……。
なかったんですよねえ。
10年続けても「うまくなった」実感はない
お茶を始めて、10年。
「わたし、うまくなったなあ〜」なんて実感したことは、たぶん一度もないんじゃないでしょうかね。
じゃあ、まったく成長していないかというと、そんなこともない。
10年前に比べたら、できるようになった所作も増えてるし、点前中に先生から次の動作を説明される回数も減りました。
でもそれは、「努力したから」というよりも、ただ淡々とお稽古に通い続けただけなんです。
帰ってからノートにまとめることもなければ、予習や復習に勤しむこともなし。
完全に”ぶっつけ本番”タイプです。
開き直ったら、うまくいくようになった
最近ではもう、「どうせ完璧にはできないし」って開き直りの境地に達してます(笑)
だけど、そんな”ゆるさ”が案外よかったのかもしれません。
「上手くなろう」と力んでたときよりも、むしろ「楽しんでる」今の方が「スムーズにできていますね」って言ってもらえることが増えた気がするんです。
不思議ですよねえ。
「うまさ」が目的になっちゃうと…
これって、お茶に限った話じゃないなと思っていて。
「上手くなりたい」って気持ちが強すぎると、いつの間にか”うまさ”そのものが目的にする変わるんですよね。
最初は「素敵だな」「こうなりたいな」って思って始めたのに、その気持ちを忘れちゃうっていう……ね。
数値目標を立てて毎日千本ノックみたいに練習することも、時には必要かもしれません。
でも今の自分は、そこじゃないなって思っています。
「楽しむ」くらいの軽さがちょうどいい
「うまくやる」ことより「楽しむ」こと。
失敗しても、あちゃ〜って笑って、それでもまたお稽古に行きたくなる。
そのくらいの軽さが、自分にはちょうどいいんだろうなって。
あなたは今、「うまくなりたい」と思ってる何か、ありますか?
そのような気持ちが湧くものがあるって、とても素敵なことですよね。
でも、たまには、ちょっとだけ立ち止まってみて、「わたし、これを楽しめてるかな?」って、自分に聞いてみませんか?
楽しみながら続けていたら、気がついたときには自然と上達してるかもしれませんよ。
というわけで、今日はこのへんで〜。
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