先日、宝塚観劇へ行ってきました。
宙組のイケメンジェンヌさんたちのウィンクに胸キュンしながら、
温泉に入った後みたいな、ポカポカした余韻に包まれて帰ってきました。
舞台に立つジェンヌさんたちの所作は、いつもながら本当に美しい。
姿勢、目線、手の動き、つま先まで。
すべてが丁寧で、見ていてうっとりしてしまいます。
今回は、特に“笑顔”が印象的でした。
役柄の一部ではなく、お客さまに向けて見せるナチュラルな笑顔。
媚びるわけでもなく、「楽しいよね!存分に楽しんでくださいね!」と
気持ちを届けてくれるような笑顔に、私も自然と最大級の笑顔になっていました。
その瞬間、ふと、花のことが浮かびました。
仕入れた花のラッピングを解いたときに見える、あの一瞬の“開放感”。
ふわっと広がる空気と一緒に「こんにちは」と花が話しかけてくれるような感じがあって。
その時のちょっとした感動と、ジェンヌさんたちの笑顔が、なんとなく重なったのです。
花のどこに心が動くのか。
どの瞬間に「あ、美しい」と感じるのか。
まずは、自分がときめくポイントを見つけること。
そこから、「じゃあ、どう飾ろう?」「どう活かそう?」と考えることで、
自分の美意識って自然と育っていくように思います。
観劇のあとは、自然と背筋が伸びて、歩く姿までちょっと決まっていたりして。
気分だけはトップスター、です(笑)。
でもその一方で、ウィンクひとつで胸キュンして、
目が合った(気がした)だけで心の中がキャーッ♡ってなってしまう、
乙女全開の自分もちゃんといて。
このクールと乙女が同居する感じ、
自分で言うのもなんですが…二重人格か?ってくらい気持ちが忙しいんです。
そんな高まったままのテンションで帰宅して、
花に触れる時間がまた、少し特別なものになるんですよね。
例えば、指先をそろえて、花をゆっくりと扱ってみる。
観劇で見た所作の美しさが、ふとよぎったりして。
いつもより少し丁寧に、花を飾ってみようかなって思うんです。
“所作”って、ほんの少しの意識で変わるもの。
そしてそれは、気分も一緒に変えてくれるものかもしれません。
日常の中で、ちょっとだけ所作を意識してみる。
それだけでも、自分なりの美意識って育っていくと思っています。