花は正直だから、エゴがバレる

朝の水換えのときのこと。

茎の先端をちょっと切り戻して、再び花瓶に生け直すときに……
またやってしまいました。

リシアンサスの向きがどうにも気に入らなくて。
「こっちの角度に花の正面を向けたい」と、自分の思う通りに花を曲げようとして、全然うまくいきませんでした。

茎は折れそうになるし、花は明らかに不機嫌そうな顔(?)になるし。
結局、中途半端な仕上がりになって終わってしまったんです。

午後、おやつの時間にリシアンサスを眺めながら、こんな思いが浮かんできました。
だよねえ、あの角度は無理があったよねえ。
私のエゴを押し付けてたなあって。

花は自然のもの。
当たり前だけど、自然の意に反する方向に無理やり持っていこうとすると、こじれるんですよね。
な〜んか、こういうこと、人との関係とか、自分自身との付き合い方と同じですよねえ。

そこで一度手を離して、花の「こっちの方向がいいな」って声に耳を傾けてみる。
そうすると不思議と、自然におさまるところにおさまってくれる。

私があれこれ手をかけるより、花本来の姿に合わせて生ける方が、ずっと気持ちよさそうに見えます。

これって花の教室をやっていても、毎回学び直すことですね。
こちらから技術を伝えることも大事だけど、生徒さんの感覚や思いに耳を傾けることの方がもっと大事なのかもしれません。

今日も花に「どうしたい?」って聞いてみます。
きっと答えてくれると思うので。


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この記事を書いた人

KOLME妹。東京都出身。webデザイナー兼プログラマー発、アパレル経由、KOLMEの裏方兼フォトグラファー(何でも屋)。DIY好きのマイペース人間。好きな場所は、杉並区中央図書館・国立民族学博物館・八食センター