Michikoプロフィール

フラワー教室開業 ビジネスの仕組み作りとweb集客で売れるスクールへ 東京 世田谷 KOLME(コルメ)Michiko

KOLME写真、web担当。

角度を変えれば価値が見えてくる

KOLMEの写真撮影やWebサイトの運用のほか、Web集客に関する勉強会やお教室・サロンのコンサルティングなどの活動をしています。

束ねるお花によってブーケの表情が変わるに、私たちの個性も人によって異なります。私たちはつい自分を大きく、美しく見せようとしてしまいますが、私は各自が持っている個性を必要以上に大きく見せなくても良いと思っています。むしろ今持っている個性を大切にしつつ、ほんの少し視点を変えて見ることができれば、新しい価値を生み出すことだってできます。

コンサルティングではお客様一人ひとりのお悩みをじっくりと聞き、お客様の個性を活かしたアドバイスができるよう心がけています。

ファッションと縫い物が大好きな幼少時代

一人でバービー人形の洋服やバッグのデザイン画を描いたり、工作をしたり、根っからのインドア派でした。

インスピレーション源はデパート。「ファッション通信」というテレビ番組で観るパリコレの世界がそのままそっくり目の前に広がるショーウインドウは子供心に大興奮。編み物好きの母、スモック刺繍の得意なご近所のマダムの影響もあり、毛糸と遊ぶのも、縫い針を持つのも遊びの一つでした。

古着とロックにどっぷりの10代

ファッション雑誌でミュージシャンの特集を読んだのがきっかけで、音楽に興味が移った中学〜高校時代。時は古着ブーム、放課後は中目黒〜代官山〜渋谷〜原宿の古着屋でミュージシャンが着ていたようなロゴTシャツやくたくたのデニム、コーデュロイパンツなどを掘り出していました。

イギリスのロックの影響で英語の勉強が得意だった高校二年生の夏休みに、短期の語学留学で初めてのロンドンへ。教科書で習った英語と全くちがう本場のイギリス英語は、パンクスがいなかった以上の驚きでした。(ロンドンに行けば髪の毛を立てて鋲を打った革ジャン姿のパンクの人が沢山いると思っていたもので…。)

幕開けは燃え尽き症候群の学生時代

試験に受かったからという消極的な理由で実践女子大学に進学。大学に入る目的を達成して、燃え尽き症候群に。

長い夏休みを姉Kazukoが留学していたロンドンとスペインで過ごし、ロンドン中の美術館や博物館を見て回りました。人種も歴史も境遇も何もかも異なった人々、文化を実際に目にして、大学の勉強が自分のやりたいことではないと気づき、かつて進路の選択肢にあった文化服装学苑に方向転換。

服作り、ビジネス、写真など幅広く学べる充実した授業の中で特に面白かったのがコンピューター。複雑な計算だけでなく、マニアックは外国の音楽の発見も、カラフルなお絵かきも、パソコン一台で出来てしまうことは、世界が一つも二つも広がったようでした。

働いて、旅に出て

卒業後はバックパック一つでヨーロッパ一周へ。鉄道でスウェーデンからイタリアを目指すという大まかなルートだけ決めて、泊まるところや観るところは現地調達という気まぐれなもの。有名な観光地ではない、そこで暮らす普通の人の目線で面白いモノを探してスナップを撮る、今も続くお散歩写真はここから始まりました。

帰国後も働きながら、アジア・アメリカ・ヨーロッパ、色んな国に行きました。
旅先で見つけたテキスタイルで服を作ってみたいと再度服飾の夜学に通いパターンと縫製を学び直すも、アパレルの道には進まず、システム開発の会社でwebデザイナーとして働くことに。しかし、厳しい環境に身体を壊してしまいます。

KOLMEの始まり

体調が戻り、小さな洋服屋で働き始めます。自分で買い付けた古着を店に並べたり、ディスプレイのコーディネートを考えたり、ここで個人でお店を経営するとはどういうことかを経験しました。旅で見つけた素敵な雑貨を集めたお店をいつかやってみたいな…と思い始めた2010年の秋頃、突然父から「店やってみたら?」との提案が。直感に従い、YESと即答しました。

大好きなパリへ行って商品を買い付けて、日本のすてきな雑貨を集めて、お店の家具も自分で作って…。自分の好きな「モノ」がお店に満たされ、お客様に喜んでもらえることはとても幸せでした。オンラインショップもオープンし、KOLMEの商品をオンラインとオフライン両方のお客様にお届けしたい、もっとカワイイもの・もっとおしゃれなものを探して売ることに頭も身体もフル活動でした。

モノを売ることへの疑問

オープンから3年ほど経ったころ、いつも通り新しい商品をリサーチしに行ったデパートで売り場をざっと見渡した瞬間、息が詰まりました。

半年ごとに発表されるおびただしい数の「モノ」達。これらは売れなかったらどうなってしまうのだろう。家はモノであふれているのに、壊れて使えなくなった訳ではないのに、心の隙間を埋めるためにモノを買う。これって、どういうことなんだろう。新しいからという理由でモノを売り続けなければいけない「お店」とは一体なんだろう。

あんなに夢みて形にしたKOLMEが、物はあるけれど心は空っぽなハコになってしまったようでした。
自分の好奇心とお客様の喜ぶ顔が一致していた時は良かったんです。しかし、自分の好奇心がモノから離れてしまった。もうこれ以上モノは売りたくない。でも、モノを売らないとお客様に喜んで貰えないかもしれない。

そんな矛盾を抱えながらもKOLMEの日々は過ぎて行きます。

ヒントは意外なところに

モノから一旦離れて、どうやったら心を満たすことができるか?ヒントは毎日使っていたカメラにありました。
光がないと写真は撮れません。しかし、光だけでは真っ白になってしまうため影(陰)が必要です。その影には薄い影、濃い影といった、グレーの階調が豊かなほど、多様な描写が可能になります。自分は、「ものごとに白黒つけなくてはいけない」と思い込んでいるのでは?

全てが良いことだけでは何が良いのか判断する基準がありません。悪いことがあって良い・悪いがわかる。だったら、悪いことは良いことなのではないか?良いも悪いも混在する状態こそが「美」ではないのだろうか?モノに溢れていることだって、短いスパンで新しい物が作られるのだって、違う視点に立てば正しくて美しいことなのでは?

ものごとには白黒だけでなく、グレーもあると捉えられるようになってからの店内の商品は、作り手と買い手が見えて、壊れたら直せる、最後まで使い切れるものだけに自然と変化していきました。同時に、今の環境に息切れしている人に、カメラを使って心が和むことを伝えられるかもしれないと気付きました。

視点を変えれば面白くなる

自分身の回り半径3メートルにあるものごとから、「面白い」「可愛い」「素敵」を見つける視点が鋭くなれば、どんな環境にあっても幸せを感じることが出来ます。モノも、情報も技術も知識も関係ありません。

さらに、自分の視点を表現すると、人が集まってきたり、思わぬチャンスが舞い込んだり……。視点は面白く生きるための羅針盤です。KOLMEでぜひ面白体験をしてくださいね。