Kazukoプロフィール

KOLMEフラワースクール代表。
パリスタイルのフラワーアーティスト。

親分気質の感覚人間

日本舞踊、茶道、華道といった和のお稽古事をひととおり身につけた元・三味線奏者。
おっとりして見えて、思い立ったら即行動の情熱家。
責任感の強い長女気質、面倒見のいい親分気質をフェミニンでエレガントな雰囲気の中に秘めています。

KOLMEのブーケに使用している花材は、すべてKazukoが厳選して仕入れたものです。

「パリスタイル」の花をおすすめする理由

私の中に、ゆずれない「美意識」があります。
とくに花材選びでは、色、かたちを妥協せず、その時に最高と感じるとりあわせのものを用意している自負があります。

選び抜いた本物に、忙しい女性、とくに主婦として生きてきた方に触れていただきたい。
私自身が子育ての期間、自宅にいる時間が長く、穏やかだけれど孤独で、外の世界との接点を持ちにくい時期を過ごしました。
同じような環境にある方に、外に踏み出すきっかけとして「お花」をご提案したい。

一歩踏み出すことで人生は変わる。
今はできないことも、諦めずに続ければいずれ実現できる。
やるべきことができて、漠然とした不安がなくなる。
生きる喜び、美の創造を実感できる。
さらには、花をきっかけに世界とつながり、自分を表現する技を身につけていただきたい……。

花を通して、そんな人生のお手伝いをしたいと願っています。

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伝統芸能、音楽、国際交流を身近に感じた子ども時代

いつも外を遊びまわっている、活発で好奇心旺盛な少女でした。
特に夢中になったのがクラシックバレエです。音楽に合わせて踊ることが楽しくて、小学校卒業まで欠かさず発表会に仲間と出演しました。
バレエと平行して、とても可愛がってくれた祖母について、日舞(藤間流)、茶道(裏千家)、華道(小原流)のお稽古にいそしむ日々でもありました。

伝統芸能に対して誇りを持っていた父方の祖父母。長唄三味線奏者だった叔母。音楽教師だった母方の祖父と、ピアノ講師だった叔母。茶室や蔵のある築100年以上の母方の実家や、そこにあったたくさんのレコードなど囲まれて育ちました。

洋の東西を超えて音楽や古き良き時代の文化に親しんだことが、私の原点となっています。
祖父の代より3代続く中華系マレーシア人ファミリーや、欧米、アフリカ、アジア、南米の方たちと家族ぐるみで日常的に交流。それによって、人は言語の壁や文化を超えてコミュニケーションできるという考えが、自然に身に付きました。

三味線のお稽古と西洋への憧れ

長唄三味線奏者だった叔母の遺志を継ぎ、8歳より故・杵屋静子に三味線を師事することに。
遊びたい盛りに日々の練習や毎週のお稽古は、決していいことばかりではありませんでした。三味線は一般になじみが薄く、学校の男の子たちに「ダサい!」とからかわれることも。

その反動でしょうか、オーケストラの演奏を初めて生で聴いた時の西洋音楽のきらめきは鮮烈な記憶として今も残っています。
東京芸術大学音楽学部在籍中は自分の専攻である邦楽よりも、西洋音楽を専攻している人たちとの新鮮な交流から大いに刺激を受け、ヨーロッパへの憧れがさらに強くなりました。

フランス人の生き方や考え方に影響を受ける

幼い頃から、我が家にはさまざまな国の人が日常的にやってきました。フランス人女性留学生の弟が我が家に遊びに来てくれた時、彼が小さなブーケを手にやってきたことに、家族一同びっくりしました。「男性が花を持ってやって来た!」ことに、文化や習慣の違いを感じたのです。
やがて私は、語学留学でそのフランス人女性留学生とロンドンで3か月、スペインで半年間一緒に暮らし、フランス人の生き方や考え方を深く知ることになりました。

彼らの普段食べるものは質素です。でも、いつもお気に入りの食器や小物でテーブルを彩り、食後にはデザート。締めのコーヒーを片手にお喋りが弾む……。祖父を筆頭に家族が並び、粛々と箸をすすめる食卓が当たり前だった私にとって、毎食がパーティーのようでした。

ラベンダー畑で花を摘みグラスに挿す。庭で食事したり、戸外でパーティーを催したり。小さな工夫で日常生活にアクセントを付けています。
「フランス人は、プライドが高くて個を大事にする」というイメージがありますが、実際に私が接したフランス人は、家族の絆がとても強く、他人に対しても寛容で人情味溢れていました。

たとえ片言で文法のおぼつかない外国人が相手であっても誰も気にしません。相手を理解しようとする姿勢があれば、簡単な自己紹介と挨拶だけでコミュニケーションは成り立ちます。

三味線奏者から結婚、子育て

2年の留学から帰国し、かねてから憧れていたOL生活を送りながら三味線のお稽古を再開しました。
結婚と時を同じくして演奏活動に本格復帰。舞台出演にお弟子さんのお稽古に、忙しくも充実した日々が始まりました。

やがて妊娠、男の子と女の子のママになり三味線は休業。
三味線を弾いている時にはできなかったネイルアートを楽しみ、大好きなクラシック音楽だけを聴き、三味線の練習を全くしないという、以前とは正反対の穏やかな暮らしになりました。

KOLME誕生、フラワーアーティストKazukoへ

そんなある日、妹Michikoが発した「お店やりたいな」の一言で、KOLMEが誕生します。
「お店をやるなら、お花を扱いたい」と思いました。物心ついた時から当たり前にあったお花。留学中もテーブルにちょこんとあったお花。気づけば私の周りにはいつもお花がありました。
ところが、いざお店で扱うとなるとイメージ通りのお花が見つかりません。

「気に入ったものがないなら、自分でやるしかない!」

パリスタイルのフラワーアレンジメントを「青山アイロニー・ディプロマコース ラフィリエ」、パリの「yumi saito parisディプロマコース」、金山幸恵氏のプロ向け集中レッスンで学びました。

レッスンと平行して幾度も渡仏。
幼少時代から生の音楽を聴き、皮膚感覚で覚えることが染み付いている私には、パリで本場の技術や感性、フラワー文化に直接触れることが必要不可欠でした。

ナチュラルでありながら洗練されたスタイル。
「型」にはまることなく「自分流」に飾ることを大切にするパリスタイルのフラワーアレンジメント。
その根底には確立した自分自身を持ち、小さなアクセントをつけて日々の生活を楽しみ、ものごとをあるがままに見て、穏やかに人と交流する。
留学中に出会ったフランス人たちの心のあり方でした。

私が体験してきたフランスのスタイルからヒントを得て、花で自分自身を表現することをお伝えしています。

コルメでは、花をツールに、人生を切り開いていく楽しみを皆さまと共有し、レッスンやサービスを受けていただける環境をご用意いたします。

一度きりの人生を、一緒に謳歌いたしましょう!