フラワースクールなのに「毎日が楽しくなった」「自分に自信がついた」と口コミが広がっているKOLME。
レッスンで花との対話を重ねるうちに、心が整い、眠っていた感性や可能性が目覚めていく。
そんな体験をする方も多いようです。
KOLME主宰のKazukoさんにお話を伺い、レッスンの魅力に迫ります。
――KOLMEのレッスンを受けた方から「人生が豊かになった」「日々の暮らしが楽しくなった」という声をよく耳にします。
レッスンの中で大切にされていることを教えて下さい。
Kazuko:
KOLMEでは、お手本通りに作るのではなく、ひとつひとつの花材と向き合って、「自分がどう感じるか」を大切にしながらブーケを作っていきます。
花だけではなく、枝ものや葉っぱなど、個性豊かな花材と向き合う中で生まれたイメージをブーケという形で表現する。
そう捉えていただくといいかもしれません。
そんなアプローチで美しいブーケが作れるようになると、次第に、自分の感性や選択を信じられるようになっていくんです。
その経験が自分らしく生きることにつながって、毎日の暮らしが変わったと言っていただけるのだと思います。
――初心者の方でも、パリスタイルのブーケは作れますか?
Kazuko:
もちろんです!
はじめに、基礎をしっかりお伝えしますから、どなたでも初回からきちんと完成させられます。
「むずかしそう」と仰る方もいますがブーケを作ったことがなくても、「この花、きれいだな」「この形、可愛いな」と感じることはできますよね。
そう感じた心の声を大切にして、花が最も美しく見える場所を探していくんです。
そうすると、その方らしいブーケができあがっていきます。
学生時代から、私たちはいつも「正解」を求められてきました。
だからブーケを作る時も、はじめは「これでいいのかな」「間違ってないかな」と不安になるのは自然なことです。
でも、美しさを感じるポイントは、人それぞれ違うもの。
「”好き”に、正解も間違いもありませんよ」
と私はいつもお伝えしています。
「自分がいいと思ったら、その声を信じて下さいね」と。
――なるほど! 自分の感覚を信じればいいんですね。
Kazuko:
はい、誰もが美しさを感じ取る感性を潜在的に持っています。
だから必ず「この角度がいいかも!」
「こうするときれい!」というポイントが見つかります。
花材を組んで、「わぁ、素敵だな」と心がときめく位置を、私は「萌えポイント」と呼んでいます。
萌えポイントを見つけた時の皆さんの表情が、本当に素敵なんです。
その表情を見るのは、私にとっても幸せな瞬間です。
レッスンでは、できるだけたくさんの萌えポイントを見つけていただけるよう、お声かけしていきます。
少し古いたとえかもしれませんが、「花は、それぞれAKB48のメンバーのようなもの。
一本一本に個性と魅力があって、あなたはプロデューサー。
どの子をセンターにして、みんなをどう輝かせるか考えてみて」と、生徒さんに話すこともありますよ。
――テクニック面は、どのように身につけていくのでしょうか?
Kazuko:
美しいブーケを作るには、やはりテクニックが必須。
なので、立ち方やハサミの持ち方から、丁寧にお伝えしていきます。
ネトワイエ(下処理)も含めたテクニックがしっかり身についていればいるほど、思い描いたブーケが作れるようになりますから。
誰でも最初は、何が美しいのか、どんなブーケを作りたいのかもわからないものです。
でもブーケ作りを重ね、テクニックを磨いていけば
最後には、花材を見ただけで完成形がイメージできるになっていきます。
――毎回30〜40本もの花材を使うそうですが、とても贅沢な体験ですね。
Kazuko:
毎回、私が厳選した最高の花材をたっぷり用意しています。
レッスン中は、見た目の美しさはもちろん、手に持った時の感触や香り、葉や枝がこすれ合う音などが、五感を刺激してくれるんです。
たくさんの花に囲まれて、眠っていた感性を呼び覚ましていただきたいと思っています。
実は、ブーケ作りには、その日のご自身の状態がとても反映されます。
調子がいい時は短時間で満足できるブーケが作れるのに、仕事が忙しかったり、心や体の調子が今ひとつだったりすると、なかなかうまくいかないことも…。
でも、花には特別な力があるんです。
調子が悪い時は慰めてくれて、うれしい時は一緒に喜んでくれる。
悲しい時は、その気持ちを吸い取ってくれる。
自分の状態があまりよくない時でも、花が助けてくれるから、最終的には「なんだかいいね」というブーケができあがります。
――花には、心を整えてくれる力があるんですね。
Kazuko:
ええ。花を束ねている時って、フラットな状態になれるんです。
すると、いつもは気づかない感情やアイデアが、ふと浮かんでくることがある。
そういう意味では、ブーケ作りは瞑想に近いのかもしれません。
レッスンは約2時間ですが、スマホも見ずに、2時間もひとつのことに没頭する時間って、今はなかなかありませんよね。
花の香りに包まれて、目の前の花材と向き合う。
その時間が、忙しい毎日から一歩離れて、自分自身と静かに話をする特別な時間になります。
「KOLMEのレッスンは、心の整体」
そう言って下さる生徒さんもいるんですよ。
――フラワーレッスンには、心理面でも大きな効果がありそうですね。
Kazuko:
ちょっと大げさかもしれませんが、ブーケ作りは、人生と一緒だと私は思っています。
花を束ねる時は、決断の連続です。
手に持った花材を入れるか入れないか、どの角度で組むか、全部その場で決めていかなければ、先に進めません。
でも、最初は迷っていても、レッスンを重ねるうちに次第に、自分で判断できるようになっていきます。
その過程で、自分の感覚を信頼する力が育っていくんです。
「人と比べなくなりました」「自信が持てるようになりました」
そんな声をよく聞きます。
人生も、日々の小さな決断を積み重ねて、前に進んでいきますよね。
ブーケを束ねることが、その練習になる。
だから、レッスンを続けていくと、毎日の暮らしでの決断力も、自然と身についていくのだと思います。
――花と関わることで、新しい気づきや考え方が生まれるんですね。
Kazuko:
そうなんです。
私たちって、「絶対こうじゃなきゃいけない」
という思い込みを持っていることが多いですよね。
でも、レッスンで花と向き合ううちに、その思い込みが自然と外れていくんです。
たとえば、曲がった枝を使う時に、自分の都合のいいように切ってしまうのではなく、その個性を活かした”第三の道”を探していく。
これがKOLMEのスタンスなんです。
花材は決して思い通りにはなってくれません。
でもそれを受け入れて、どう活かすかを考える。
その作業を繰り返すうちに、柔軟な考え方が自然と身についていきます。
実は、これって人生にとても似ているんです。
仕事でも人間関係でも、思い通りにならないことはたくさんありますよね。
そんな時、状況を無理に変えようとするのではなく、自分の対応を変えていく。
その選択肢の見つけ方を、花と向き合うプロセスが、教えてくれるんですね。
――レッスンを通して、いろんな力がつきそうですね。
Kazuko:
まず先見力や直感が、磨かれるなと実感しています。
ブーケを束ねる時は、「この枝を活かすには、その前にこの花を入れないと…」と、未来を想像しながら手を動かしていく必要があります。
将棋みたいに、先を読む力が大切なんですね。
知識と思考、直感を使っていくので、先を見通す力が育っていくんです。
さらに直感は、花との対話でも磨かれます。
はじめは、どんな花材を選べばいいかわからなくても、「この花、ここに来たがってる」みたいな感覚が、次第に身についていくので不思議です。
――ビジネスパーソンにも役立ちそうですね。
Kazuko:
ええ、花材選びから仕上げまで、すべて計画的にやらなければならないので、自然と段取り力がついてきます。
毎回のレッスンが、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の繰り返し。
うまくいかなかったところを振り返って、次のレッスンで活かしていく。
まさにPDCAサイクルを回す練習になるんです。
それに、手を動かしてひとつのものを作り上げる喜びは、デスクワークが多い方には特に大切です。
草花に触れて「これでいいかな」と自分に問いかけることで五感が研ぎ澄まされ、新しい発想が生まれやすくなりますから。
――思い通りのブーケを作れるようになるには、どのくらいの時間がかかりますか?
Kazuko:
どれだけコミットするかにもよりますが、私の場合は、思い描いたブーケを自由に作れるようになるまで、ほぼ毎日、花に触れ続け3年ほどかかりました。
花と触れ合う頻度が少なければ、その分、さらに時間はかかると思います。
一見すると、長く感じるかもしれませんが、人の体って、何かを学んですぐできるようになるほど、器用にはできていないんです。
技術をしっかり身につけるために、これは必要な時間なんですね。
茶道や楽器演奏と同じで、体に落とし込むプロセスをはしょってしまうと、結局、自分の納得できるブーケが作れないまま、行き詰まってしまうことがあります。
だから、確かな技術を身につけるという意味で焦らず時間をかけることは、とても大切だと感じています。
でも、この期間を経ると、考えるより先に手が動くようになって、イメージ通りの作品が生み出せるようになります。
そして、フローリストとしての自分らしい感性も育っていく。
その創造の楽しさや喜びは、何者にも代えられません。
振り返ってみれば、そんなに長い時間じゃなかったと思えるはずですよ。
――これからレッスンを通して、どんなことを伝えていきたいですか?
Kazuko:
花と向き合って、自分を表現していく楽しさをぜひお伝えしたいですね。
花との出会いは、新しい自分との出会いでもあるんです。
花は私たちの中にある感性を呼び覚まして、新しい可能性を教えてくれる身近な存在です。
私自身、花のおかげで人生がより豊かになり、毎日がずっと楽しくなりました。
また、季節ごとの花と触れ合う時間は本当に特別なものなので、その季節、その日にしか出会えない花との一期一会の豊かさを生徒さんと分かち合いたいですね。
さらに、レッスンで出会う仲間との語らい、自分が作ったブーケで彩られる暮らし、あるいは、ブーケを大切な誰かに贈る喜び…。
花があることで生まれる素敵な瞬間やコミュニケーションの楽しさを分かち合えたら嬉しいです。
ぜひKOLMEで心がときめく時間を過ごして、花と新しい自分との素敵な出会いを、一緒に見つけていきましょう!